酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

壮大な茶番の幕開けだ

2012-11-17 09:50:13 | Weblog
 衆議院が解散された。12月16日の投票日目指して各党の血みどろの戦いが始まる。というと、一大政治決戦の趣だが実相はどうか。無責任、無節操、自分本位、時代錯誤の面々による壮大な茶番劇の幕開けと言った方がふさわしい。先生方もメディアも勝手に高揚している。困ったものだ。

 朝、犬の散歩の途中、NHKラジオを聞いていたら、元解説委員の川崎総一郎が「近代まれに見る大激戦」などとはやし立てていた。しかし、お話の内容は空疎そのもの。いうべき言葉を失っているのだ。民主党は国民の支持を失っている。第3極の伸張が焦点。野田首相をという声は安倍さんの半分―。何のことはない、先日の世論調査の数字をなぞってるだけでしかない。

 今の政治を「人気取り政治」と批判するメディアが、結局は世論調査に依拠してしかものが言えない。笑止千万とはこのことだ。

 川総さん、「国民が夢を持てる政治を」などともおっしゃっていた。これもおかしい。サッカー日本代表のゲームに「夢をありがとう」などと叫んでいる人々と同じ感覚である。夢は自分で見るもの、持つもの、つかむものだ。

 あおれもダメ、これもダメと切っておいて、自分の意見は隠したまま。「公正中立」を守っていると言いたいのだろうが、政治不信を煽っていることに変わりはない。自民党支持を鮮明にしている読売などはまだましな方だろう(しかし、読売も公明党・創価学会には口をつぐんだままである)。

 「石原、橋下連合」を「第3極」などと呼ぶのもおかしい。今の日本の政界は対立する2大勢力などない。仮にあったとしても政策的対立ではなく、人間関係の抗争でしかない。民主党と自民党の違いがどこにあるというのか。消費税上げ、一体改革、0増5減などをバタバタと決めた事実を見ても、彼らの考え方に大きな差はないことは明らかである。

 石原や橋下を極というなら、極右・極端の極だろう。安倍晋三など論外だ。体力も気力もなく首相の座を放り出した男が「教育改革」を言い立てるとは…。目指すところは教育への政治介入である(そういえば、首相在任時も教育基本法「改正」だけはやり抜いたっけ)。くわばらくわばら。

 
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