酔眼独語 

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善良な?朝日記者

2011-06-21 06:27:35 | Weblog
 いやー、朝日新聞にもこんなに善良で素直な記者がいたのかと、思わずうなった。取材で撮影した写真を捜査資料として警察に差し出した大津支局?の記者のことだ。

 《大津市で今月起きた女性殺害事件で、滋賀県警が作成した逮捕協力を呼びかけるチラシに朝日新聞記者が撮影した容疑者(47)の逃走写真が使われた。県警は逃走時の服装が分からず、殺人容疑で指名手配の際に情報の提供を報道各社に要請、記者が写真を提供した。チラシには「犯人が実際にバイクに乗車している画像」という説明書きで2枚の提供写真が掲載されており、そのうちの1枚。

 この写真は、容疑者が13日早朝に自宅からバイクで逃走したところを、取材中だった記者が撮影した。チラシはホテルや旅館などに配られたという。朝日新聞は16日付の滋賀版で、容疑者が逃走する同様の写真を掲載し、情報提供を呼びかけた。

 朝日新聞の規定では、「取材結果を報道目的以外に使わない」と定めており、写真提供はこれに触れる恐れがある。

 容疑者は17日未明、岐阜市内で逮捕された。逮捕時、容疑者は逃走時の服装だったという。

 県警は「本件は凶悪事件であり、被疑者に関する情報を早急に公開し、その情報を幅広く求めるために(チラシに)使用した」というコメントを出した。

 渡辺雅隆・大阪本社編集局長の話 殺人事件への捜査協力のためとはいえ、取材で撮った写真を提供し、結果として報道目的以外の使用となりました。関係者に対しては厳正に対処します》=朝日com=。

 地方の総局や支局で事件を担当しているとすると、件の記者は入社5年未満の若手と推察できる。「取材で得られた情報は報道目的以外には利用しない」という鉄則を忘れるには若すぎる年齢だ。それとも、朝日はその種の教育はしていないのだろうか。

 おそらく、この記者に悪気はない。捜査に協力するのは国民としての義務だと思っているかもしれない。社としては「厳正に対処」する方針らしいが、さてどんな処分になるのやら。

 当該の記者より、支局長やこの子を教育した部門の責任が問われる。もっと言えば、朝日新聞のいまの体質が問題とされるべきだろう。ストレートニュースを投げ捨て、社説を埋没させる新聞とは何か。ジリ貧朝日の正念場が続く。
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