酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

「半分寄付」がポイントだな

2010-08-09 05:22:36 | Weblog
 ビル・ゲイツらアメリカの大富豪数十人が、資産の半分以上を慈善事業に寄付することに同意したという。結構なこと、ではあるのだろう。

 《資産の少なくとも半分は慈善事業に―。著名な米投資家ウォーレン・バフェット氏らの呼びかけに、米国を代表する大富豪40人が賛同を表明した。バフェット氏が4日、発表した。全員が約束を守れば6千億ドル(約50兆円)が慈善事業に回ることになるという。全米の慈善団体が昨年受けた寄付総額の倍にあたる。

 約470億ドル(約4兆円)の資産を持ち、経済誌フォーブスの世界長者番付で3位のバフェット氏が6月、資産額約530億ドル(約4兆6千億円)で同番付2位の米マイクロソフト創業者、ビル・ゲイツ氏夫妻とともに呼びかけを始めた。

 バフェット氏は4日、賛同者リストをウェブサイトで公表。中には、国際金融情報会社の創設者で現ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏、米CNN創業者のテッド・ターナー氏、映画監督のジョジ・ルーカス氏、コンピューターソフト大手オラクルの共同創設者ラリー・エリソン氏らがいる》=asahicom=。 

 景気がいい話だ。金持ちはかくありたいとも思う。でも、なんか胡散臭くもある。バフェットはこんな「慈善事業」も行っているからだ。

 《世界的に著名な米投資家で富豪のウォーレン・バフェット氏と昼食をともにできる権利がインターネット競売イーベイで競売にかけられ、過去最高額となる約263万ドル(約2億4千万円)で落札された。米メディアが11日夜、報じた。落札者は明らかになっていない。

 昼食の会場はニューヨークのステーキ店。競売は2000年から毎年行われており、収益は貧困者を支援する慈善団体に寄付される》=6月12日産経ニュース=。

 景気がここまで悪くなると、富豪に対する風当たりも厳しくなる。日本で先ごろ、1億円以上の報酬を得ている上場企業の役員名が公表され、物議を醸したのも同じ感情だろう。

 今回の寄付話は、反富豪の機運が高まらないうちに、と先手を打ったものだろう。さすが、目端の利く方々だ。

 バフェットやゲイツなどは半分を寄付しても2兆円!!以上が残る計算だ。これに比べると鳩山の子ども手当てなどかわいそうと言っていいぐらいだ。

 いま賛同している連中すべてが約束を守れば50兆円になるというのも驚きだが、昨年の慈善事業への寄付総額が20兆円に達しているというのも驚異的だ。

 翻って日本である。稼いで貯めこむだけでは能がない。孫くん、山内さん、三木谷くん、その他オーナー企業の創業者諸君、資産の半分とは言わない、2割ぐらいを吐き出す気はないのかね。

 
 
コメント
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