おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに なさってんですか189 平地林の中 車荷台に腰かける男性

2016年02月24日 01時48分06秒 | 林業・山村

写真1 杉の枝を鋸で伐り落とす、いわゆる枝打ちを行なうOMさん


写真2 枝打ちを終えて8mのハシゴ・梯子を下りるOMさん。根本に切り落とした枝


写真3 OMさんが伐り倒した杉・間伐杉。植えてから50年弱。枝打ちした部分は9m。1本500円


写真4 タマキリ・玉切りされた間伐杉。OMさんが皮を剥ぎ、枝を切り、丸太にした


写真5 OMさんが独りで浚い集めた落ち葉。堆肥に混ぜ、残りは腐葉土にする


写真6 種を播き伸びるミショウ・実生のイヌマキ。枝打ちと間伐で陽当たり良好ゆえ、さらに温暖化で枯れずに生長中

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 02月中旬の里みち・農道歩き
 杉の平地林に梯子を積んだ軽4輪車が入る

 筆者は30分ほど後、平地林に入る
 林道の先、杉林の中、軽4輪車荷台で休憩中の男性、既知のOMさん
 梯子が杉の木に立てかけてある
 現場に着き、なに、なさってんですか。次のよう
   枝打ち(写真1・写真2)と間伐を行なっている
   50年ほど前に父親が植林
   枝打ちは9mほどの高さにある枝を切り落とす
   先ほど伐った間伐杉(写真3)は500円、手間賃も出ない、売ると赤字になる
   玉切り丸太(写真4)は公共施設に寄付する
   落ち葉(写真5)は堆肥に混ぜる、残りはここに置いて腐葉土
   
   目の前にイヌマキ(写真6)、生垣などに使われる木(弊ブログ2013年02月13日
   20年ほど前にも種を播き発芽したが枯れた
   その後、播いたのが今見るイヌマキ(写真6)
   杉の間伐や枝打ちで陽当たりよく、さらに温暖化で枯れずに伸びている

 日本林業の厳しい現実を間伐杉1本500円に再認識
 さらに、寒地北関東に伸びる暖地常緑樹イヌマキに温暖化を見る(注1)
 
 注1 イヌマキは「関東地方南部以西の本州、四国、九州、南西諸島に分布し、中国・台湾にも生育する常緑の高木」
  岡山理科大学総合情報学部生物地球システム学科植物生態研究室(波田研)・植物雑学事典;イヌマキ
  <http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/gymnospermae/podocarpaceae/inumaki/inumaki.htm>
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年02月19日 撮影地:栃木県下野市

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蜜入りのような焼き安納芋

2016年02月23日 00時00分00秒 | グルメ






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 Kさんの家庭菜園(弊ブログ2016年02月02日
 作土は膨軟、踏み足が数センチ柔らかく沈む

 その作土で栽培された安納芋
 安納芋は小さい方が美味いと聞くので、早めに掘ったとのこと
 焼き芋でKさんからいただく(上の写真)

 口に入れた妻
 開口一番“蜜が入っているかのよう、これはおいしいよ、焼き方もいい”
 好評は次のように続く
  “焼き具合もいい、しっとりして、甘さもある”
  “小さいから食べやすい”
  “売れるわよ”
  “種子島の本場の芋ぐらいおいしい”
  “このへんで作っている人は多いが、これほど美味いのはない”
  “種子島の本場の安納芋みたい” 
  “苗はどこから買ったのかなー”
  “土がいいのか、腕がいいのか、両方いいか、聞いてみな”
  “両方だよ”と筆者
 Kさんは土づくりに熱心、実践 

 上記のような妻の評価に筆者は異存なし、納得
 Kさん、ありがとうございます

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年02月21日 撮影地:埼玉県久喜市



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イチゴを栽培して56年 

2016年02月22日 00時00分00秒 | 農業

写真1 Tさん宅のイチゴ収穫は奥様の担当。収穫台車は20年ほど前から使用


写真2 本日2016年02月19日金曜日、07:00~09:00に収穫したイチゴ。1コンテナに約2㎏のイチゴ。温室から選別室までの軽4輪車運転はTさんの担当


写真3 選別・箱詰めは奥様の担当。JAへの搬入はTさんの担当

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 水稲刈り跡にイチゴ・とちおとめを栽培
 とちおとめ栽培跡に田植えの水田二毛作

 この作付けを行なうTさん宅、イチゴ栽培歴56年
 かつて、最多栽培面積期は600坪ほどの固定イチゴ温室
 4連棟温室を2ヵ所にそれぞれ建ててイチゴを栽培
 水稲はイチゴ温室と別の田んぼに栽培
 現在、70坪弱の温室(写真1)を秋の水稲刈り跡に組み立て、田植え前に解体

 2015年10月27日、Tさん(83歳)はイチゴ温室にネズミが入らぬように裾を固める(弊ブログ2015年11月21日
 12月には収穫・出荷が始まった
 2016年02月19日、イチゴの収穫と出荷用選別を見聞撮

 現在、集落に残るイチゴ栽培農家はTさん宅を含めて2戸
 全盛期には集落46戸のうち約40戸がイチゴを栽培(弊ブログ2014年04月01日
 近年、月曜日と金曜日に収穫してJAに出荷搬入
 市場から集荷に来る

 Tさん夫妻は結婚して56年
 家族周期<新婚期⇒育児期⇒教育期(子ども大学卒業まで)⇒子ども独立期⇒高齢期>の変化に伴い、イチゴ栽培面積を変えた
 たとえば、教育費増加に合わせてイチゴ面積を増やした
 面積が多い頃のイチゴ作業には夫妻と母親、雇用者が従事
 栽培方法は露地栽培⇒トンネル栽培⇒温室栽培と変化し、品種も変えた
 子どもが独立して高齢二人暮らしの現在、温室1棟に減らした

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年02月19日 撮影地:埼玉県久喜市
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カワセミ 狙いを定める

2016年02月21日 01時13分16秒 | 野鳥

写真1 カワセミ、キーキー鳴きながら雌を追いかけて逃げられた。文句ありげに筆者・カメラの方を睨む?


写真2 しかし、何かに狙いを定めて2mほど飛び移り、身体を引き締める。狙う対象は逃げた雌? 餌となる魚?


写真3 ちょこちょこ歩き、狙う対象との距離を縮めて前傾を深め、タイミングを計り突進。その後暫く姿は見えず

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 2016年02月20日は「沼井公園・弦代公園 ば~どウォッチング」2月例会(注1)
 08:00から8名が野鳥の見聞撮を楽しむ
 主催は「わしのみや自然保護ボランティア会」
 09:35に鳥合わせを終える
 姿を見たり、鳴き声を聞いたり、いずれかの鳥は次の28種
  カイツブリ カワウ ゴイサギ アオサギ カルガモ コガモ ヒドリガモ
  オナガガモ ハシビロガモ ホシハジロ キンクロハジロ バン オオバン
  キジバト カワセミ セグロセキレイ ヒヨドリ モズ ジョウビタキ
  シロハラ ツグミ ウグイス シジュウカラ アオジ スズメ ムクドリ
  ハシブトガラス カンムリカイツブリ
 会員が前回から19日までに同所で見聞した鳥は次の16種(上記との重複を除く)
  ダイサギ コサギ マガモ オカヨシガモ チョウゲンボウ セグロカモメ
  コゲラ キセキレイ ハクセキレイ メジロ カワラヒワ シメ オナガ
  ハシボソガラス トモエガモ ケリ

 鳥合わせ後10:03~10:05に弦代公園でカワセミを見聞撮(写真1~写真3)
 縄張りをもつカワセミゆえ、02月03日に紹介した個体と思われる(弊ブログ2016年02月03日

 注1 1月例会:弊ブログ2016年01月19日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:年月日 撮影地:埼玉県久喜市桜田





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大間々扇状地 桑抜き跡に野菜

2016年02月20日 03時44分35秒 | 農業

写真1 冷青の空、ネギを抜くAさん


写真2 切り面が白のダイコン、トラックの上。切り取られた部位は作土の上。初見の場景


写真3 めったに見ない桑畑、群馬県藪塚台地で運よく見撮

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 渡良瀬川の大間々扇状地、藪塚台地
 冬の代表農作物はネギ、ダイコン、ホウレンソウ、ニンジン
 2016年02月04日、ネギとダイコンの収穫を見聞撮

 ネギを抜いているのは既知のAさん(64歳・写真1)
 06月初旬に移植して昨年12月から抜き、JAに出荷
 トラクターで掘り上げ、手で抜く(ネギ収穫例:弊ブログ2015年12月25日

 ダイコンの上部が切られて並ぶ畑(写真2)
 なんか変、なぜ切られている
 また、ダイコン収穫は昨年末に終わったはず
 畑の左前方、軽4輪トラックにダイコンを積み込む女性2人、男性1人
 現場に着き、これはダイコンですよね、と伺う筆者
 次のように教えていただく
   昨年末、自宅の塩蔵タンクに入れられず残ったダイコン
   作土から上は寒さにあたり使えない
   その部位を包丁で切り、残った部位を積んでいる(写真2)
   自宅の塩漬けタンクに入れる
 なるほど、ダイコンには三つの出荷形態
 一つは、この塩蔵ダイコン、塩漬け後に漬物用に出荷
 二つは、生のまま出荷するダイコン
 三つは、天日干しの後に出荷するダイコン・大根(弊ブログ2015年12月13日
 
 さて、群馬県はかつて養蚕の一大産地
 外国産に押されて衰微した養蚕
 藪塚台地も一面桑畑だった
 名残りの桑畑をネギとダイコンの見聞撮後に撮る(写真3)
 桑を抜いた跡に栽培されたのが上記の各種野菜
 桑畑跡野菜作りの御苦労の一端をAさん(注1)は次のようにご教示
   抜根当初、24~25年前、植えても植えても葉が変色して出荷できなかった
   桑畑に地力はなかった(Fさんのご教示は弊ブログ2015年01月11日17日
   堆肥を、各種肥料を入れに入れた
   その結果が現在
   他所並みの、そこ以上のホウレンソウ、ネギ、ニンジンなどを生産・出荷できる

 注1 弊ブログ2016年02月15日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:上記 撮影地:群馬県太田市藪塚

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