おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

大間々扇状地農業は石との戦い

2016年02月15日 00時00分00秒 | 農業

写真1 ゴボウ畑から出た玉石。この石が出た部分にはゴボウを播かず(写真5)


写真2 ゴボウの播き幅16~20cmの下は1m強、フカフカ、140cmの棒も簡単に深く刺さる


写真3 ゴボウ播き幅の脇は耕さないので硬い、棒は深く刺さらない

 

写真4 ゴボウ播き幅の脇にAさんの後継者が力いっぱい刺しても深くならない、写真3の状態
写真5 作土膨軟の検証に使った140cmの棒


写真6 玉石が出てゴボウを播かなかった部分は茶色、裸地。ホウレンソウ外葉の捨て場に使い、土に戻す

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 大間々扇状地の畑は脇に玉石が多い(写真1・弊ブログ2015年12月18日
 玉石は油断すると次のよう
  アカギオロシなどの強風で作土が飛ばされて顔を出す
  雨に作土が流されて顔を出す
 この玉石に苦労しながらの農業、畑作

 とくに根菜類、なかでもゴボウ作りは玉石との戦い
 ゴボウは1mほどに伸ばして収穫
 そのため、ゴボウ播種の前、09月に100~120cmほど深く掘る
 ロータリートレンチャー(鉄製円盤の周りに爪が付く。)で播き幅16~20cmの下を掘る
 このとき、石があるとトレンチャーが壊れる
 爪が曲がり外れる、ロータリー(円盤)が曲がる
 そのような畑はゴボウを作れない

 たとえば、写真6の茶色の裸地、一筆の圃場・畑の一部
 他の部分は麦が伸び、ゴボウは作土の中
 この裸地は深耕の際、玉石があったので諦めた、ゴボウを播かず

 さて、作付けされた畑は全面を耕されて膨軟と思っていた筆者
 そうではなかった
 ゴボウ畑は播き幅16~20cmの下だけ掘り耕す
 その下1m強だけが膨軟、フカフカ、棒は簡単に深く刺さる(写真2)
 その脇は硬い、力いっぱい棒を刺し込んでも深く刺さらない(写真3・写真4)

 上記はAさん宅のゴボウ畑防風麦への除草剤撒布の際(注1)、後継者がご教示

 注1 弊ブログ2016年02月10日
    Aさん及び後継者のご案内、ご教示などに感謝します、ありがとうございました
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年02月09日 撮影地:群馬県太田市藪塚




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