おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

土崎港のうどん・そば自販機は残った

2016年04月08日 00時00分00秒 | 施設等

写真1 1杯200円の天ぷらうどんを自動販売機から出すご夫妻。土崎港(秋田港)、佐原商店の自販機。以下同じ


写真2 本日2016年03月28日、午前11時~午後5時までの販売は8回。筆者が着いたのは「4時55分ごろ」販売開始の8回目
  販売機の湯タンク容量に制限されて1回の販売は12食



写真3 お湯切れになると沸くまで約30分待つ。うどん、そば、水などは人力で充填される


写真4 天ぷらうどんと瓶入り唐辛子。写真1の奥様の丼


写真5 夕陽を左からうけて待つお客。①と②に椅子とテーブルがあり屋根の下で食べられる
  瓶入り唐辛子が、①は吊るされ、②はテーブルの上(写真4)


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 2015年、NHKの「 ドキュメント72時間 秋田 真冬の自販機の前で」を視聴
 秋田港でそれぞれの暮らしを助けるうどん・そばの自動販売機
 船舶用食料品販売の佐原商店が1973年(昭和48)頃に設置して40年余(上の写真・注1)

 同店は本年2016年03月末で廃業閉店
 閉店前、自動販売機撤去が報道される
 すると、県内外から訪ね食べる人が多くなった(注1)

 さて、電車を降りたとき、乗る前
 風にのる醤油出汁のにおい
 ついつい立ち食いそば・うどんへ
 このような経験を筆者はもつ
 しかし、自動販売機のそばやうどんを食べた経験を思い出せない

 秋田港はかつての土崎港(つちざきみなと)、歴史ある港
 江戸期から明治期鉄道開通まで北海道と大阪を結ぶ北前船の寄港地の一つ
 北前船は北海道から大阪や京都などへ昆布、鰊粕などの海産物を運んだ
 逆に北海道へ米、塩、酒、藁製品など生活や漁業の必需品を運んだ
 そのような船荷の集荷・販売などを営む廻船問屋も栄えた

 この歴史と自販機未経験を動因に秋田市での学会参加のついでに土崎港の自販機を目指す(注2)
 秋田市から乗合バス430円でポートタワー・セリオンに着く
 時刻は夕方5時前、自販機の前は15人ほどの列(写真5)
 日本海に沈む夕陽見撮のため、並ばず食べず、残念

 自販機は撤去されず残った
 04月02日、「道の駅あきた港」の「セリオンリスタ」に移設された
 現在整備中で営業開始日は未定、決まりしだい公表される(注3)

 注1 http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1603/17/news145.html
 注2 土崎港の自販機と同じ機種が秋田県内で他に2機稼働中
  男鹿市船川港・カニ直売所「男鹿水産」の店頭に、仙北市角館町雲然の雲沢観光ドライブインに各1機
  http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20160318h
 注3 「道の駅あきた港 ポートタワー・セリオン」ホームページ
  http://www.selion-akita.com/event/selion/1061 2016.04.02

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年03月28日 撮影地:秋田市土崎港西1丁目

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