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能登半島の冬は厳しい
そのため、雪や寒風から家屋と暮らしを守るために、ニガタケ、板、茅などを使ってきた
とりわけ、日本海に面する大沢町や上大沢町のニガタケを使う間垣・マガキは有名
筆者は、2008年師走、能登空港へ向かう車窓から茅葺き家屋を発見
下車して撮る、その一部が上の写真
所は海から離れた山間地の三井町
運転手さんの話によれば次のよう
1.冬、軒下にカヤ(茅)を立てかけ、風や雪、寒さを防ぐ
それをマガキと呼ぶ
2.翌春、マガキに使われたカヤは天日に干されて屋根裏に保管され、屋根葺き替え用に蓄えられる
3.使用するカヤは、現在、特定のカヤ場から刈るのでなく、河川敷や道路端などで刈る
毎年刈るとマガキや屋根葺きに良いカヤになる
4.屋根葺き職人は岐阜県の白川郷から来る
当地の職人は高齢になり葺けなくなった
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2008年12月12日 撮影地:石川県輪島市三井町