おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

防寒・防風に茅を使う  石川県輪島市三井町

2012年01月14日 00時00分00秒 | 農村


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 能登半島の冬は厳しい
 そのため、雪や寒風から家屋と暮らしを守るために、ニガタケ、板、茅などを使ってきた
 とりわけ、日本海に面する大沢町や上大沢町のニガタケを使う間垣・マガキは有名

 筆者は、2008年師走、能登空港へ向かう車窓から茅葺き家屋を発見
 下車して撮る、その一部が上の写真
 所は海から離れた山間地の三井町

 運転手さんの話によれば次のよう
   1.冬、軒下にカヤ(茅)を立てかけ、風や雪、寒さを防ぐ
     それをマガキと呼ぶ
   2.翌春、マガキに使われたカヤは天日に干されて屋根裏に保管され、屋根葺き替え用に蓄えられる
   3.使用するカヤは、現在、特定のカヤ場から刈るのでなく、河川敷や道路端などで刈る
     毎年刈るとマガキや屋根葺きに良いカヤになる
   4.屋根葺き職人は岐阜県の白川郷から来る
     当地の職人は高齢になり葺けなくなった

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2008年12月12日 撮影地:石川県輪島市三井町
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