おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

V字状狭谷に石垣の里  高知県高岡郡佐川町古畑耕

2012年01月12日 00時00分00秒 | 農村
写真1 写真2

写真1 古畑耕の住宅と畑は急傾斜の南面山腹を登る
写真2 南面山腹の道路から北面山腹を望むと、直下谷底に柳瀬川、北面山腹に棚田


写真3 写真4

写真3 谷底の柳瀬川縁の道路から古畑観音堂へ急傾斜参道が続く
写真4 古畑観音堂。木造聖観音首像、聖観音立像が安置されている


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 畑や水田、宅地の造成方法は様々
 V字状峡谷では田畑、宅地は急峻山腹を階段状に築かれ登る
 いわゆる棚田、段々畑、テラスパディーフィールド、テラスハウスなど

 その例が高知県高岡郡佐川町古畑耕(ふるはたこう・上の写真)、40戸弱の里
 街から柳瀬川沿いに遡る県道302号の最奥部に立地

 柳瀬川(古畑川)縁から南面山腹を見上げれば石垣の上に瓦屋根
 宅地や道路から柳瀬川(古畑川)を見下ろせば直角に近い所もある
 それほど急峻な南面山腹

 そこに、里人は少なくとも七百年余かけて数多の石を積み、繕い、宅地や畑を拵えた
 向かいの北面緩傾斜には住宅なく、石積みの棚田

 里人は古畑観音堂を核に居を構え、畑や田を耕し、木を伐り、暮らしてきた
 古畑観音堂は聖観音(馬頭観音)を祀る
 牛馬耕の時代、旧暦1月28日、近郷から馬や牛、人が参拝して賑わった
 ちなみに、佐川町は我が国の植物分類学の大先達・牧野富太郎博士の生誕地

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2008年02月13日 撮影地:高知県高岡郡佐川町古畑耕
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