写真1 小雨のなか、昔懐かし、牽き売りさん。輪島では今も重宝がられている。
写真2 雨の朝、観光客が朝市を訪ねる。
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能登半島輪島の朝市(写真2)は、山形県あつみ温泉、飛騨高山の朝市とともに日本三大朝市に数えらえる。
そもそも、各地の朝市や夕市、昼市は、湯治客、神社仏閣の参詣者など非日常の客を相手にする市と、日常の、ふだんの暮らしに必要な食材などを商う市に分けられる。
後者の市は、近郷近在の漁民と農民が漁獲物や農産物を並べ、町民が購入する場であり、地産と地消をつなぐ固定した場であった。
地産と地消をつなぐのは、固定した市だけではない、移動する担ぎ屋さん、牽き売りさんもいた。
写真1は、鮮魚、干物などを満載したリヤカーを牽いて輪島の街のお得意さんを回る牽き売りの女性。魚をさばく俎板も載せている。
このような牽き売りさんや担ぎ屋さんは、今日めっきり減り、原風景の一つが消えようとしている。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2008年12月12日 撮影地:石川県輪島市