写真1 温海かぶ。外は赤、なかは白
写真2 林道上の急斜面の温海かぶ。こんな急斜面にも作るんだ!!、と感心する。
写真3 林道下の小さな沢の斜面にも栽培されている温海かぶ。
写真4 温海かぶの多くは急傾斜の伐採跡地を焼き、播種し収穫する焼畑農法で栽培される。
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2009年初冬の朝、温海(あつみ)温泉街から一霞地区へ県道44号を温海川沿いに歩く。街が途切れ、しばらく歩くと橋が県道の右前方に見える。
県道をそれ渡り終えるとさっそく、赤い色のかぶ、温海かぶが林道上の急斜面に、林道下の沢に見える(写真1・写真2・写真3)。さらに林道を進むと視界が開け、伐採跡地の急斜面にも赤い色、淡緑の葉(写真4)。地元の強い栽培意欲を感じる。
温海かぶは1600年代から栽培され、将軍にも献上された。今日、甘酢漬けなどに加工され、旨み、ほどよい辛味、歯ざわりの良さなどが好評。
耕地が少ない当地では、杉などの伐採跡地を8月上旬から中旬に焼き、播種して10月上旬から11月中旬に収穫する。いわゆる焼畑を中心に温海かぶは栽培されている。
なかでも、杉伐採の初年度跡地に、伝統的焼畑農法に則り無肥料・無農薬で栽培された温海かぶは、「やまがた特別栽培農産物」として2006年度に認証された。ちなみに、当年度の認証温海かぶは栽培面積10ヶ所1.8ha、出荷量16.4t。
引用・参考文献等:鶴岡市ホームページ
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2009年11月29日 撮影地:山形県鶴岡市