おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

急斜面 の 焼畑 で 作られる 温海かぶ ( あつみかぶ )

2011年11月29日 00時00分00秒 | 農業

写真1 温海かぶ。外は赤、なかは白


写真2 林道上の急斜面の温海かぶ。こんな急斜面にも作るんだ!!、と感心する。


写真3 林道下の小さな沢の斜面にも栽培されている温海かぶ。


写真4 温海かぶの多くは急傾斜の伐採跡地を焼き、播種し収穫する焼畑農法で栽培される。


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 2009年初冬の朝、温海(あつみ)温泉街から一霞地区へ県道44号を温海川沿いに歩く。街が途切れ、しばらく歩くと橋が県道の右前方に見える。
 県道をそれ渡り終えるとさっそく、赤い色のかぶ、温海かぶが林道上の急斜面に、林道下の沢に見える(写真1・写真2・写真3)。さらに林道を進むと視界が開け、伐採跡地の急斜面にも赤い色、淡緑の葉(写真4)。地元の強い栽培意欲を感じる。
 温海かぶは1600年代から栽培され、将軍にも献上された。今日、甘酢漬けなどに加工され、旨み、ほどよい辛味、歯ざわりの良さなどが好評。
 耕地が少ない当地では、杉などの伐採跡地を8月上旬から中旬に焼き、播種して10月上旬から11月中旬に収穫する。いわゆる焼畑を中心に温海かぶは栽培されている。
 なかでも、杉伐採の初年度跡地に、伝統的焼畑農法に則り無肥料・無農薬で栽培された温海かぶは、「やまがた特別栽培農産物」として2006年度に認証された。ちなみに、当年度の認証温海かぶは栽培面積10ヶ所1.8ha、出荷量16.4t。
 引用・参考文献等:鶴岡市ホームページ
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2009年11月29日 撮影地:山形県鶴岡市
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