企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

感情が経済を動かすJCBのCMは当りかも

2010年06月07日 | 企業の一般的な話
2冊の行動経済学本ですが、今更ながら読みました。実は、経済は感情で動くは、随分前に読んでいましたが、どうも、事例と翻訳がビミョーで、世界はの方を読まなかったんですね。
問題がたくさんあるのですが、正確に日本語を読むと、問題自体がおかしい、という例が少なくなく、途中で嫌になってしまったのでした。
でも、世界~の方も買ってきてたので、読んでみたらこちらは随分ときちんとしている。脳内トラップ!がよーくわかります。
二冊ありますが、世界~だけで良いかも。こういう本を読む人は、たいてい基礎知識もあるだろうし♪

世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)
マッテオ・モッテルリーニ
紀伊國屋書店

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経済~の方ですが、あえて読まなくてもよいでしょう。問題がちょっとわかりにくいです。原書もそうなのかも。一例だけ挙げます。インフレ4%の時の名目賃金2%アップと、物価上昇ないときの賃金2%ダウン、どちらがよいか?という問題があるのですが。本の中では、どちらも同じ、2%の差だ、と言っています。
でも、本当は、104:102と、100:98なので、前者の方がましなんですよね。(重箱の隅と言われるかもしれませんが)
数字をたくさん用いている割には、数字についての正確さがいいかげんであったり、設問の前提がおかしいなぁ、と思うのがあったりします。なので、問題として用いるのはQuestionですが、考え方を吸収するにはよいでしょう。

経済は感情で動く―― はじめての行動経済学
マッテオ モッテルリーニ
紀伊國屋書店

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ねちっこい気持ち悪い話し方をする、と言われる金子氏。テレビはあまり見たことないですが、いじられキャラなんですね。でも、この本ではきちんとまとめています。
素人が、激安は信用ならん、と思っているならば是非読む価値はあると思いますよ。徹底して取材をしており、それに基づく話が多いので、業界外から見たら~へぇ、ほぉ、という話が少なくないです。
が、若干、取材に情報源を頼っている文面(ご本人はしっかり調査・研究されておられるでしょうが)なので、裏付けなどについては、読者側で裏取りするしかない。でも、よくまとまった良い本だと思いました。
私なんかは、裏側に、企業財務分析をあわせて、「ほら、こんな風に数字にも表れているでしょう」とやりたいのですが。。。

「激安」のからくり (中公新書ラクレ)
金子 哲雄
中央公論新社

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