企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

スクリャービンの交響曲を聴いて

2007年12月19日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
スクリャービンと言えば「法悦の詩」が有名。男女の交わりを音にしたと言われるこの曲のファンは少なくないのでしょう。かなりの録音がCDとして発行されています。交響曲とは作曲者が呼んではいるのでしょうが、単一楽章のトランペットのための変奏曲に思えてしまいます。
今日の記事では、その法悦も収録されたアルバム、交響曲第二番のCDについて掲載したいと思っているのですが・・。とはいえ、法悦についても触れないわけにはいけないでしょうね。法悦の詩は、Le Poeme de l'Extaseというタイトルが付けられており、エクスタシーを題材にしているということですね。
じゃ、エクスタシーってなんだ?というと、大辞林第二版(GOO調べ)では、
〔原義は、魂が自分の境地の外に出る意〕
(1)気持ちがよくてわれを忘れてしまう状態。恍惚(こうこつ)。忘我。法悦
(2)〔哲・宗〕 神と合一した神秘的境地。奪魂。法悦。フィロン・プロティノス・エックハルトなどの神秘主義思想で重要な概念。エクスタシス。
ということで、別に男女に限らない話なんだなぁ、と納得。いろいろな曲の解釈があるのは良いと思いますが、私はこの曲を聴いていて、ふわふわした気分になることから、「男女」解釈ってなんだかなぁ、と思っていたのですね。どちらかというと、我を忘れられるという感覚を音にしたんではないか?と思い始めました。

さて、大事なのは第二番の方。上記法悦ばかりが有名なので、これまで聴いたこともなかったのですが、あるサイトでスクリャービン1番はマーラーっぽいと読んで、とりあえず聴いたことの無かった1番、2番を手にしてみました。
1番は確かに、マーラーに近いなぁと思いましたが、より気に入ってしまったのは2番の方。マーラーで言えば、5番に近い曲の構成かな?7番っぽいフィナーレの盛り上がりも素敵で・・・。カリンニコフの1番やハンス・ロットにも近いような、またチャイコフスキーの5番みたいな感じかも。
この手の曲、なんだか肯定的な雰囲気で終わるのが大好きな私としては、このスクリャービンも最高に気に入ってしまいました。まだ、スヴェトラ、フェドセーエフ、アシュケナージと3種類しか聴いていませんが・・。今のところ、このスヴェトラーノフ盤がとても気に入っています。他に、ムーティ、ゴロフスチン、ヤルヴィ、セーゲルスタム、ゴロワノフの盤もあるとのこと、ちょっとずつ入手していこうかなと。
未聴の方は、ぜひ一度、どの演奏でもよいので聴いてみて欲しいです。マーラー5番などのファンならば、きっと気に入っていただけると思いますよ。


Scriabine: Symphony No. 2; Poeme De l'Extase
Alexander Scriabin,Evgeni Svetlanov
Warner Classics

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