部長の気持ち

引越しを間近に控え、今日は病院に荷物の整理に行った。
ついでにボスに挨拶に行って少し話をしてきたが、なんでも来年、分院を2つオープンすることになり、そのうち1つの外科部長としてやってみないかという話があった。
一昔前の自分であれば怖いもの知らずで、またとないチャンスに喜んで飛びついた話であるが、今は以前とはだいぶ状況が違うので、大変ありがたい話ではあるが素直には喜べなかった。
前にある先生が言っていたことだが「とりあえず、だめでもいいから一度部長を経験してみたい、なぜなら部長の気持ちは、部長にしかわからないからね。」
自分もかつて、若い段階での独立を望んでいたが、よりにってこんな時に、チャンスが来るなんて不思議なものである。
1年か1年半か、まだまだ先の話なのでその間に復帰できるようなら、いつでも待っているとのこと。
ということは、少なくともあと1年ぐらいは放浪していても良いということになるので、まー、それまでに答えを出せばよいでしょう。

でも、一度どん底に落ちた分、頭の中は別人になったようなものなので、労働意欲さえ戻れば、前以上に良い仕事はできると思う。