あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

やはり続きます

2010-08-18 23:48:18 | Weblog
やはり夏だろうがなんだろうが続きます、またAAAの破裂です。
今から県境の山奥からヘリでやって来ます。
破裂なので私の担当となるのはうれしいですが、正直、夜中は勘弁です。
ようやく先週末の緊急のダメージから開腹したところなのに、また、体調が、、、。

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4 コメント

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Unknown ()
2010-08-19 08:51:34
すごいですね 僕は4年目から3年間で45件 AAAを予定でしてますが 破裂のチャンスはないです それだけ まだ未熟なんでしょうね
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Unknown (あぽいち)
2010-08-19 12:45:08
いやいや天さん、その学年でそれだけやってれば十分ですよ、破裂もすぐですよ。
私は11年目になりますが、AAAの予定は40例程度しかありませんよ、破裂を担当させてもらえるようになったのもここ1-2年です。
破裂を誰がやるか、どう考えるかは施設で違うでしょうが、戦術というよりは、戦略が大切なんでしょうね、患者の状態とCTをみてどうするのがベストか、その場でぱっとイメージできるかどうかですよね。ちんたらやってる暇はあんま無いので。ただ、成績は手術内容というより術前の状態に左右される点が大きいですね。私もなんとか一人でもと思い、いろいろ試行錯誤しながらやっていますが、だめなときはだめですね。
そのうち来ますよチャンスが、緊急はある程度やったら、年寄りはみんな夜中に呼ばれるの嫌になりますから。予定の経験は十分ですからあとはやるだけですよ。
私も解離が回ってくるのを、ひたすら待っていますが。まだ上が満足いかないようなのでね、オナニーばかりしています。
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Unknown ()
2010-08-19 15:19:38
そういえば 破裂の時先生の前のページに左開胸 下行大動脈クランプの技が紹介されておりましたが 最近はどうですか。僕の施設のボスは小網をあけて大動脈をクランプします
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Unknown (あぽいち)
2010-08-20 08:09:01
最初に破裂を担当させてもらうようになったときは、両側大腿動脈のテーピングと左開胸して遮断かんしを突っ込んでから腹を開けてましたよ。最近はだいぶ慣れてきて、開腹の既往が無くて、CT見てすぐにネック掴めると思えば開胸せずにやってますが、だいたいネックを指で探っていると、いつの間にか、左腎静脈が目の前に出てきて、おー、危なかったなんてことが多いですので注意です。また、下行で噛んでしまうと拍動が無くなり外からネックを捜すのは、難しく、時間的制約もありますので、いきなり瘤を切開して中からネックを探してクランプすることになるので、それはそれで難しいですかね。小網から入る方法は開胸する手間が省けていい方法だと思いますが、私も含めてうちのスタッフは消化器外科に、あまり精通していませんので、解剖になれてなく、腹部臓器や枝の損傷が心配です。また、ちょうど横隔膜の脚が巻いているところですので、大動脈を出すのに戸惑うかなと思い、うちではやってません。たぶん慣れている外科医がやれば数分で遮断できると思いますので非常にいい方法だと思います。私は開胸することにはストレスは無いので、ネックがはっきりしていないときは、開胸を選択していますよ。ただ、時々、開胸したはいいけど癒着してたりして、かえって時間がかかって泣いちゃうこともありますよ。
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