あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

今日も破裂、なにかあるか?

2005-10-09 20:48:13 | 緊急
今日は病院の日曜当直、朝回診してから学会のデータ解析でもやろうと思っていたら、胸痛のPt来院、心電図変化ないが、2年前のCAGでRtもCxもキュンキュンで、かなり激しい痛みあり、とりあえず内科の先生CallしてすぐCAGをしていただいたが、病変は前回とほぼ変化無し、しかもバリバリ石灰化しており、難しい症例なので、とりあえずは入院経過観察で症状改善しなければ後日PCIとなりました。こういった、前にPCIやってて今回、心電図変化ないけど胸痛続いている症例が一番迷う、内科CallしてCAGやるかどうか判断に困ります。

そんなこんなでCAGを見学していたところ、今度は他院からAAA破裂を送りたいとの連絡、昨日に引き続き本日も市民病院断わられたらしい。
いったいどうなっているのか、でも、こちらとしては、もう喜んでお受けいたしまして、すぐにオペとなりました。4時間ほどで無事終了。
4日連続であります、なんかこれって野戦病院みたいな、いいけど、抄録の締め切りがせまってるよー。
なんかこのままいくと明日も来るか?

オペ中の話だが、
AAA破裂といえば、みんな昼間に来ることが多いといっていた。
なんでだろ、みんな夜は腹痛くても我慢して翌朝病院受診して診断ついて搬送されて昼になるのかな、と勝手な推測。
それに引き換え、TAAとか解離とかは何故か夜中が多いらしい、だいたい夜に風呂とかで発症して病院いって検査してやってるとそうなるのかな。
面白そうなので今度統計とってみようと思っている。
そういえば、昔、肺外科にいるころ気胸の患者がみんなかたまってくることに気づき、単なる偶然かとおもっていたが、なんか台風とかやはり気圧の変化が大きいときに患者が多い気がして、いろいろしらべたら、やはり同じことを考える人はいるようで、気胸の発症と気候の変化についてリサーチしているペーパーがいくつかあった気がする、ドイツの人で気象台のデータで温度、湿度、気圧、潮の満ち干期、台風とかで気胸の発症率に変化はあるかというもので、僕は絶対、台風とか気圧の変化で肺胞内の気圧が変化してブラが破けるのだろうと推測していたが、そのペーパーでは有意差が出たのは確か、意外なことに温度だったと思う。たしか一日で温度が何度か以上上昇すると気胸の発生率が上昇するとのことだったと。
でも、むかしっから、天気悪くなると古傷が痛むとか、逆に外科の患者は傷は天気予報なんていって、傷が痛む日の翌日は必ず天気が崩れるとか、言うけど。あと喘息の発作も気圧と関係があるという報告が何年か前にデータとして出されてたと思ったけど(たしか日本人が発見した)、なんとなく外来でもそういう日は不整脈が多い気もする、プシコも多いが。
まーそんなこんなで、気圧の変化というのは何かしら人体に影響を及ぼすようだ。
どっかに大気圧の受容体があって、それでいろいろホルモンが作動するのか?

もしかしたら、動脈瘤や解離も何か時間帯とか気候とかに関係があるかも


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