あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

巨大心房

2022-06-20 21:15:00 | 術者、勉強になった症例
今朝は久しぶりに良い天気の朝です。


洗い立てのマット、石鹸の匂いが気持ち良いけど、やや滑る。洗い立てはいつものことである。


今日のオペは巨大心房の方、食道圧迫で食べれない。
右心不全も進行していて利尿剤MAXでも、足のむくみが取れない。
TRの右心不全は臓器不全が悪化する前にやるのが良いと思います。
末期になってからの紹介が多いですが、そうなると手術しても改善が望めないこともありますので。

まずは左心耳切除、次に僧帽弁の形成、いわゆる心房性のもので、典型的な後尖短縮、接合部ほぼ無しで置換の予定でしたが、見てみたら弁尖は比較的綺麗でしたので形成を試みる。今日は後尖拡大する余裕はありませんので、弁輪縫縮とalfieriで対応。最近この組み合わせでやってます。
そのまま、川副先生の昔の方法で左房をプライケーションして縫縮、コロナリーや食道、気管支など余計な組織を拾わないように細心の注意が必要です。さらに左房縫合ラインでも徹底的に縫縮。
最後は三尖弁です、かなりsevereですので、こちらが今日の肝、置換もできるように心筋リードも準備してますが、まずは形成を試みる。
縫縮だけでは止まらないので、クローバー縫合を試すも弁尖が上がってこないことが判明、右室の拡大でテザリングです。江石先生のやってる乳頭筋の接合と吊り上げが必要と判断して行うもの、吊り上げるほど、今度は前尖が逸脱!、釣り上げる方向が悪いのか?
試行錯誤の上。結局、クローバーも吊り上げ無しで、乳頭筋の接合とクレフトのプライケーションのみが1番良い形、これで終了。
右房も徹底的に縫縮。
離脱時はMR無し、TRはmild止まりですが、これ以上は必要無し。
心臓もかなり小さくなって、心嚢スカスカ。立ち上がりは良好。
久しぶりに7時間近くの長いオペになりました。


明日から3日間ファスティング入れるので、今日はマゴハヤサシイの準備食。
きゅうりのたたき

トマトものせます。

1週間前に買ったアボカド、カチカチでしたが、ようやく食べれる程度には売れてきました。


冷蔵庫の野菜を一掃、麻婆豆腐茄子のもと、CookDo の間違いない味付け。







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