東京の上野公園の桜も見頃を迎えたようです。この調子で桜前線が北上してくると、私の住む宮城も例年より早く開花の時期を迎えるかもしれません。予報では、仙台の開花は4月8日頃とのこと。とすれば、栗原市では4月中旬頃には満開の桜を見れそうです。
今年は、野山に咲く桜の風情を写真に撮り、フォトアルバムで紹介できたらと考えています。
満開の桜の花の美しさに見とれながら、なぜか 同時に それがやがて桜吹雪となって散っていく様子を想い描くようになったのは いつのころからだったでしょうか。すべてのものに、始まりがあって終わりがあるのだ ということに気づくことができるようになってからでしょうか。一瞬の風が通りすぎ余韻を残していくように、その運命論が妙にすっぱく心に残ったものです。
満開の花の華やかさ、花吹雪となって散る潔さ、美しさとはかなさと寂しさが一体となったような 風情に魅了されるからでしょうか。
でも、終わりの後にも 新たな始まりがあります。花のあとには 愛らしいサクランボが実ります。花は 散ることで、そのステージを実に譲り渡します。やがて熟れた実は地面に落ち、そのいくつかは芽を出し 新たな桜の木の一生が始まるのかもしれません。
四季の中で 繰り返し繰り返される 始まりと終わり。花は、咲くことと散ることで 時の流れに色どりを与え 時の豊かさや大切さを 語りかけているのかもしれません。