あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

政治や行政は、誰のために…?

2018-03-28 20:08:17 | 日記
国会での証人喚問のやりとりを聴きながら、一番疑問に感じたのは 政治や行政は誰のためにあるのか?
という点です。国家公務員であった佐川氏は、公務を誰のために行っていたのでしょうか。

財務省の理財局長として、国有財産(国民の財産)の管理にあたる職務ですから、国有地の売却等については、
国民のためになる方向で、公正に行われるように努めることこそ、一番大切な職責だったのだと思います。
公文書の改ざんや不当に安い金額で国有地を売却することは、その職責に叶う行為と言えるのでしょうか。
刑事訴追の恐れがあるからと、改ざんや売却について一切答えないという姿勢は、余りにも自らの保身のための
言い訳のようにしか聞こえませんでした。

それでいて、総理や総理夫人、政治家や内閣府からの働きかけは一切なかったと断言する主張に、違和感を感じて
しまいます。

忖度は、目に見えない心の内の思いです。
総理や総理夫人の言動や政治家の求めを、理財局の職員がどう心の内で受け止めたのかは、わかりません。
ただ、改ざん前の文書に総理夫人や政治家の名前が記載され、それが消去されて改ざん文書が作成されたという事実に、
配慮しなければならなかった人々の存在(忖度しなければならない)があったことを感じてしまいます。

官僚も、政治家も、忖度する方向は、国民の目線に立ち、国民の思いや願いに心を向けるという姿勢の下で行政や政治を
国民のために方向付けていくことなのではないでしょうか。

予算案が、参議院で承認されたというニュースがテレビでありました。
政治も行政も、どこまで本気で、国民の側に立って進められていくのでしょうか。
そういった根本のところでの不信が解消されない限り、政治や行政への信頼は生まれないような気がしています。

森友問題を巡る問題を、今回の証人喚問を節目として終わらせようとする動きもあるようですが、そうなったらますます
政治や行政に対する不信が拡大されていくような気がしてなりません。

すべてを闇の中に追いやることで、光は見出せるはずがないと思うのですが……
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小説「物語のおわり」

2018-03-09 11:20:43 | 日記
いくつかの短編によって紡がれた 湊かなえさんの物語です。

最初の物語には結末が書かれていません。
この物語の原稿が、バトンのように 次の物語に登場する人物に次々と受け継がれていきます。

登場する人物は、いずれも人生の岐路に立っており、自分のこれまでの人生を振り返り、これから
の進むべく道を見いだすための旅に出た人々です。

北海道の美しい自然を背景に、登場人物が旅先で出会い、おわりのない物語を読む機会を得ること
になります。

自分だったらどんな結末を望むのか、自分の人生と重ね合わせながら読むことで 登場人物たちが
これから進むべき道を見いだしていく といったストーリーになっています。

そういった展開の面白さ、登場人物それぞれの人間的な魅力、背景となる北海道の絵画的な描写、
それらが一体となって、物語の世界に引き込まれてしまいます。

結末のない初めの物語も、最後にその結末が明らかになります。

人は誰でも何度か人生の岐路に立ち、思い悩みながら、進むべき道を選び 新たな一歩を踏み出して
いくのでしょう。
目には見えない、その人自身が主役となって描く人生の軌跡。
その軌跡の中に込められた 生きることの意味や尊さを 改めて感じることができたような気がします。

人の数だけ 人生があり、それぞれが その人しか描けない かけがえのない人生であるということ。
今という時間を それぞれが懸命に生きているのだということ。

読み終えた後に感じた思いです。

北海道への旅にも出かけたくなりました。


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春の歌あれこれ

2018-03-05 10:50:22 | 日記
昨日は、春の訪れを実感する穏やかな一日でした。
降り注ぐ陽光を体いっぱいに受け、愛犬と気持ちの良い散歩ができました。
見上げると 青空を 鷹がゆったりと舞い、木々の枝々では小鳥がさえずっています。
日当たりの悪い畦道の一画にはわずかに雪が残っているものの、道沿いのあちこちにこぼれ
落ちた青空のかけらのようなオオイヌノフグリが顔を見せています。
春の空気が大地いっぱいに充ち溢れているような感じがしました。もう春なんですね。

今日の天声人語に、この季節にピッッタリの チェコの作家カレル・チャペックが書いた言葉が
取り上げられていました。

 私が音楽家だったら「芽たちの行進曲」をつくるだろう。
 …小さな芽から若い葉が伸び、花がつき始めた木がある。
  一方で堅い芽のままの木もあり、
  「地中から、あるいは、空から発せられる『始め!』という号令のようなものを待っている」
  そんな号令で一気に芽吹き、春が開幕するのだと … 『園芸家の一年』より

春の開幕を告げる 地中や空から発せられる号令は、木々の芽だけではなく 春の訪れを今か今かと
待ち続けている 生きとし生けるものすべての耳と心に届くものなのかもしれません。

春を告げる歌の中には、思わず口ずさみたくなる 春の息吹を表現した歌詞がたくさんあります。
その一節を次に取り上げます。

♬「春の風」より        ルルル~ 春の風は かけていくよ ルルル~    
 作詞:和田 徹三     
 作曲:広瀬 量平       プクプク太った木々の芽をスィースィーとなでながら
                おはよう おはよう おはよう おはよう 春だよ 春だよ

                小川のはしゃいだせせらきにシャパシャパシャパッと歌わせて
                おどろう おどろう おどろう おどろう 春だよ 春だよ

                レンゲにタンポポつくしんぼ コチョコチョコチョッとくすぐって
                あそぼう あそぼう あそぼう あそぼう 春だよ 春だよ

♬「花の街」より        七色の谷を越えて 流れていく 風のリボン
 作詞:江間 章子       輪になって 輪になって かけていったよ
 作曲:中田 喜直       春よ 春よと かけていったよ

                美しい海を見たよ あふれていた 花の街よ
                輪になって 輪になって 踊っていたよ
                春よ 春よと 踊っていたよ

♬「春がよんでるよ」より    ひばりのこ すずめのこ 飛びながら 何を見た
 作詞:小林 幹治       ホーヨホヨヨ ホーヨホヨヨ 春がよんでるよ
 作曲:ポーランド民謡     あの土手に寝転んで お弁当食べたいな
               ホーヨホヨヨ ホーヨホヨヨ 春はすてきだよ 
               もぐらのこ かえるのこ 動き出せ 目を覚ませ
               ホーヨホヨヨ ホーヨホヨヨ 春がよんでるよ
               ほがらかに歌う空 若草も声合わせ
               ホーヨホヨヨ ホーヨホヨヨ 春の歌声よ

♬「どこかで春が」より    どこかで 春がうまれてる どこかで 水が流れ出す
               どこかで ひばりが鳴いている どこかで芽の出る音がする
               山の三月 そよ風ふいて どこかで 春がうまれてる

今日はあいにくの雨降りですが(この雨も春をよぶ雨なのかもしれませんが)、どこかで生まれている春を
春の歌でも口ずさみながら 探してみたいものです。
目に見えるものだけではなく 芽の出る音にも 耳を傾けながら…     

     
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