あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

「こんばんはⅡ」の映画会を終えて

2023-04-05 09:55:46 | 日記
 新型コロナが収束しない状況の中、年度当初という時期もあり、参加できる方は限られるのではないかと思いましたが、映画会には スタッフを除くと、18名の方に参加していただきました。また、映画を見ての感想も寄せていただき、その一つ一つの言葉に感動が込められていて、改めて映像の力を感じました。

 映画を監督した森康行さんが語っていたように 「他人には話したくない過去や現在を厭うことなく語ってくれた夜間中学の在校生や卒業生たち。自主夜間中学に学ぶ方々が語ってくれた学ぶことによって得た生きる自信と生き方。」
 映像を通して、そういった声や姿、前向きな生き方に強く心が動かされたという感想が多くありました。
 ○夜間中学という学びの場があることを初めて知ることができた。
 ○学びを求める切実な思いや願いを知ることができ、夜間中学という学びの場の必要性を感じた。
 ○学ぶことの意味や大切さを考えることができた。
 ○不登校やいじめによって十分な教育を受けられずにいる人々がいることを知り、今の学校が抱えている問題点を感じた。
 ○戦争や貧困によって学ぶ機会を得られなかった外国籍の方が日本に渡り、夜間中学という学びの場を得て、懸命に学び・
  生きる姿に、深い感動を覚えた。
 ○学ぶ機会が得られなかったために、苦難な人生を強いられた人々がいることに、どうしようもない怒りを覚えた。
 ○映画に登場する人々が語った言葉が印象的だった。
   学ぶことは、生きぬくということ。
   学ぶことで世界は広がるということ。
   学ぶことで新たな一歩を希望を持って踏み出せるということ。

 中には、地域の状況をよく知っている民生委員さんにこの映画を見てほしいという意見もありました。地域に学びを求める人がいれば、学びの場との橋渡し役を民生委員さんにお願いできるのではないかと考えていただいたのだと思います。
 また、子どもたちにも見てほしいという意見もありました。学校という学びの場にいる子どもたちには、学ぶことの意味や大切さを夜間中学で学ぶ人々の姿を通して感じてほしい、そんな願いのもとで書かれた意見のように感じました。

 こういった感想を読みながら、これからも機会を見つけて映画会を開き、映像を通して多くの人に夜間中学という学びの場があり、そこで懸命に学んでいる人々がいることを知っていただけたらと思いました。合わせて、学びたいと願う人がいれば身近にあって気軽に通うことができる学びの場が県内各地につくられるようになったらいいなあと感じました。その一つである「栗原ともに学び合う会」も、学びを求める人々の願いや思いを受け止めるあたたかい学びの場でありたいと思いました。

 また、今回の映画会では とてもうれしい出来事がありました。
 映画を見て、「限られた人生なのだから自分も是非学んでみたい」と考え、「栗原ともに学び合う会」に新たな学び手として加わることになった方が1名現れたのです。ご夫婦で参加された方で、奥様の方はご主人の取り組みの様子を見て参加の有無を判断されるようです。
 この申し出にこたえられるよう、学ぶ楽しさを分かち合うことのできる 来てよかったと感じていただける学びの場を目指し、スタッフ一同力を合わせ、努力を重ねていきたいと思っています。