あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

世界からの支援の輪

2011-04-30 21:51:51 | インポート

◆新聞の特派員報告の中に,「大草原からの厚意」と題する記事がありました。

草原の国モンゴルで,『日本の被災者に羊をあげたい』という遊牧民がいると聞いて,現地にいる特派員が取材に行ったとのこと。遊牧民なので住所もわからず,84歳になる遊牧民のリーダーだった人に道案内を頼んだ。吸いこまれそうな青空の下,道のない草原に車を走らせ,リーダーの指示通りに右や左に曲がり,いくつもの小さな丘を越えると,遠くに羊の群れが見えた。その群れの中に,真っ黒に日焼けした顔をくしゃくしゃに崩した男性が立っていた。捜し求めたガンバートルさん(50歳)だった。『私の羊は300キロほど先にもあと700頭いる。1頭の羊はたいしたもんじゃないけどね。困っている日本人のことを,私が気にしていると伝えたいと思ったんだ。』

特派員は,(世界はとてつもなく広く,いろんな人が生きている。そして,ここにもまた,日本の被災者のことを思ってくれている人がいた。)と感じ,目頭がぐっと熱くなったとのことです。

→ 特派員の方と全く同感です。こんなに遠く離れた所でも,まるで身内の人のように遠い日本の被災者の方を想い心から心配している人がいるのですね。世界の広さと温かさを感じます。

◆カンボジアの地雷原だった畑で栽培した綿を,日本のNPOの支援を受けて紡ぐおばあさんたちが,3・4月で集めた義援金23万円を日赤と福島県浪江町に寄付しました。23万円は,おばあさんたちの工賃の3年分にあたるとのこと。『私たちは同じ人間。私たちもポルポト時代に(家族を失い故郷を追われ)苦しんだ。』というメッセージを込めた義援金だったとのことです。 

→ 深い悲しみを体験したからこそ,被災した方々の思いを汲み取られたのですね。その思いの深さと温かさに心が打たれます。心のこもったとても尊い義援金ですね。

◆宮城県七ヶ浜町で国際交流員として働いていたアメリカ人女性マーティー・ミックエルリースさん(23歳)は,アメリカ大使館が原発80キロ圏からの退避勧告を出して用意したバスには乗りませんでした。『ここが私の家,残ります。』と決意し,震災以来避難所で献身的に働き,子どもたちから『マルちゃん』の愛称で親しまれています。 

→ 写真では,笑顔のマルちゃんに体を預けるように微笑んでいる子どもたちが写っていました。献身的に働くマルちゃんだからこそ,子供たちにも信頼されているのだなと思いました。

◆釜石のラグビーのクラブチーム『釜石シーウェイブス』のキャプテン:元ニュージーランド代表のピタ・アラティニ選手(35歳)は,他の3人の外国人選手とともに釜石にとどまり,支援物資の運搬や病院での介助活動に取り組んでいる。『町あってのチームだから,仲間をおいていくことはできない。これからもみんなの笑顔がみられるよう,一緒に頑張る。』

→ 仲間という言葉は,こんなにも温かくて強い心のつながりを示す言葉だったのですね。『釜石シーウェイブス』というチームを,心から応援していきたいと思いました。 

世界中の人々から,今もさまざまな支援の手が差し伸べられています。同じ地球に生きる人間として困っている人・悲しんでいる人・苦しんでいる人のために,何かをしないではいられない。そんな世界中の人々の温かい思いがまっすぐに伝わってきます。

特派員の記者の言葉ではありませんが,とてつもなく広い地球に とてつもなく心の温かい人々が とてつもなくたくさんいることに, 同じ人間としてぬくぬくと温かい気持ちになります。そして,こういった人々と同じ地球に住む同じ人間であることをとてもうれしく誇りに感じます。

今できることを実践していくことで,自らも人間であることを確かめていきたいものだと思います。


今 立ち止まっています!

2011-04-22 08:14:12 | インポート

道の真ん中で立ち止まっているような感じで,ブログも書けなくなってしまいました。

更新が出来ず,申し訳なく思っています。

私の好きな歌手:よしだたくろうが,こんな状況では歌はつくれないと語っていましたが,その思いが分かるような気がします。

地に足がつかず,何か落ち着かず,風が体内を吹き抜けて行くような感じがしています。

日曜日に南三陸町の志津川に出かけ,町が消え,がれきの海が広がる その惨状をこの目で見たせいでしょうか。

失ったものの大きさと 自然の猛威のすさまじさを 改めて実感しました。

被災された人々の気持ちは,とうてい推し量ることができない 喪失感でいっぱいなのではないかと思います。

もう取り戻すことのできない 二度とふれあうことのできない かけがえのない家族や親しい人々との毎日の生活があったのですから。

がれきの街並みを見ながら,余りにもたくさんの大切なものが失われたという事実の重さに,打ちのめされるような感じがしました。

被災者の方の思いによりそい,何かできることを行動化したいと考えているのですが……。

ボランティアに取り組みながらも,どこか心はすっきりとしません。

あの青い空のような気持ちで書けるまでには,もう少し時間がかかりそうです。

もう少し お待ちください。


楽天は,ただ今パリーグ首位です!

2011-04-16 19:58:05 | インポート

楽天の頑張りには,勇気づけられます。

最高のプレーをする中で,少しでも東北の人々に元気を与えたい。

チーム一丸となった勝利には,そんな選手の思いが込められ,ストレートに心に届きます。

被災地に住む楽天ファンの皆さんにも,元気が届いたことと思います。

今日も,永井が好投し,新戦力の松井が打ち,新戦力のスパイアーが一点差を守り切り,2:1でオリックスに勝利しました。

ロッテ戦に続いて,オリックス戦も見事勝ち越すことができました。

阪神大震災の年には,神戸をホ一ムとするオリックスがパリ一グで優勝しています。

もしかすると,同様な奇跡が起こるかもしれません。

昨年度は,わずか一度しか球場での応援ができませんでしたので、,こういう年だからこそ何度か応援に出かけたいなと思います。

そして選手とともに戦うことができたら,いいですね。

今日のヒーローインタビューで感動したことがありました。

永井投手とスパイアー投手が,今日のヒーローでした。

特に外国人であり,今季から加入したスパイアー選手の,東北の人たちのために野球を通して元気と生きる力を与えたい という熱いメッセージが感動的でした。

楽天やベガルタも含め,スポーツ界でも,地震や原発への不安から,日本を離れる外国人選手たちがたくさんいます。

その中で,今季から加わったばかりなのに,本拠地である東北への熱い思いを胸にチームの一員として活躍するスパイアー投手のような選手もいるのですね。

今日のスパイアー投手は,9回のオリックス強打線(3,4,5盤)を,三者連続三振で抑える活躍でした。

スパイアー投手をはじめ,星野監督を中心に大活躍する楽天選手の皆さんを,楽天ファとして,さらに熱く応援していきたいと思います。


ただ今 ボランティア活動中です!

2011-04-14 21:36:48 | インポート

敬愛するK校長さん(今年の3月に退職)の誘いもあり,今週の火曜日(12日)から登米市に出かけてのボランティア活動に取り組んでいます。

閉校となった登米市米山にある善王寺小学校を使って,南三陸町の戸倉小・中学校が5/9から学校を再開することになりました。それに伴い,これまで使われなかった校舎内外の環境整美,届けられた支援物資の整理等が必要となり,現在そのボランティア活動に取り組んでいます。

登米市内の学校が15日から再開されるため,避難所となっていた登米中学校で過ごしていた住民の方も移動することになり,善王寺小学校の体育館も新たな避難所となりました。今日は,避難所で過ごす方々も移動してきて,何かとにぎやかな一日となりました。

避難生活を過ごす子どもたちや戸倉地区の住民の皆さんにとりまして,善王寺での生活が少しは心が休まり,再興に向けての力強い新たな出発となりますことを心から願います。

阪神大震災から神戸市が再興するまでには,10年以上の年月がかかりました。今回の震災からの再興は,被害の面積・規模や原発の問題を考えると,それ以上の年月がかかるような気がします。ボランティア活動も,決して一過性とせず この長いスタンスを通しての息の長い継続的な取り組みであることが,求められるような気がします。

その意味で,無理なくゆったりと長く続けることができるボランティアでありたいと考えています。

誰かとつながり 誰かのために 決して押し付けとはならずに 少しは役に立つことのできる,これからの人生でありたいと願っています。

そしてその取り組みは,金子みすずさんの詩のように,自分のできることや得意な面を生かしながら 『みんなちがって みんないい』 形での取り組みを 実践していけたらいいのかなと思います。

           

           わたしと小鳥とすずと

                    金子みすず

    わたしが両手を広げても,

    お空はちっともとべないが,

    とべる小鳥はわたしのように,

    地面をはやくは走れない。

        わたしがからだをゆすっても,

        きれいな音はでないけど,

        あの鳴るすずはわたしのように

        たくさんなうたは知らないよ。

            すずと 小鳥と それからわたし,

            みんな ちがって みんないい。


カタクリの花が咲きました

2011-04-11 20:45:58 | インポート

001

カタクリの花 が咲きました。フォトアルバムに庭に咲く春の花を載せましたので,ご覧ください。季節だけは,何があっても,その時期にピッタリの花を,変わらずに咲かせてくれます。

もうすぐ,桜も咲き始めます。

春の野草の中でも,私が一番大好きな花は,カタクリです。今の時期の林の中は,木々の葉がまだ十分に成長していないため遮るものがなく,太陽の光がいっぱいあふれています。

その光を一身に浴びて,カタクリが可憐な花を咲かせます。

その花の色合いから,飾らない気品を感じます。

穏やかな明るさがにじみ出てきます。

また,下を向いて咲くその姿に,いじらしさを感じてしまいます。

耐えているのでしょうか。

それでも,花びらはそりかえり,上を見上げています。

求めるものは,空の向こうにあるのでしょうか。

耐えるだけではなく,進むべき道筋はしっかりと見えているのではないでしょうか。

だからこそ,これまでの苦労と背負っている悲しみにじっと耐え,それでいてその明るさを失わず,気品さえ感じさせる立ち姿なのでしょう。

カタクリの根は,昔から貴重な食料となり,飢饉の際には多くの命を救ってきました。

人間の歴史が始まる以前から,カタクリの花は咲いていたのでしょうか。

なつかしい匂いを感じるのは,そのせいなのでしょうか。

かって勤めていた学校の近くにも林があり,カタクリの花が咲いていました。

子どもたちと一緒に春の探険に出かけたことを思い出します。

その時に見た,カタクリの花の群落を思い出します。

足の踏み場もないほど,一面にカタクリの花,花,花……。

その美しさは格別で,感動的でした。

是非,またカタクリの群落を見に,出かけたいと思っています。