4月16日(土)に、前川喜平さんの講演会があり、90名を超える方々に参加していただきました。
来年度に公立夜間中学が仙台で開校されることもあり、夜間中学の歴史的経緯やその果たして
きた役割・必要性についてに憲法や法律を踏まえながら講演していただいたので、夜間中学に対
する理解を深める有意義な講演会になったことと思います。
講演を聞きながら私自身強く感じたことは、さまざまな事情で学ぶことができなかった人たちの
学びを求める権利は、年齢や国籍を問わず、国内で暮らす人々に与えられている侵すことのできな
い大切な人権であるということでした。
戦後まもなく開設された夜間中学は、戦後の混乱の中で学ぶことのできない子どもたちの実情を
知る教師たちの手でつくられた学びの場でした。また、法的に認められない夜間中学廃止の動きが
あった折には、夜間中学で自ら学びその必要性を痛感し、存続を願った髙野雅夫氏が、自主映画を
作成して反対運動を全国で展開するなどの取り組みがありました。夜間中学を立ち上げた教師たち
や髙野氏のような先人たちの取り組みに支えられて、夜間中学の灯は消えることなく存続し、全国
各地に新たな学びの場が開設されるようになったのだと思いました。
2016年に成立し、夜間中学の法的根拠となった教育機会確保法には、その基本理念について第3条
の4項に次のように書かれています。
四 義務教育の段階における普通教育に相当する教育を十分に受けていない者の意志を十分に
尊重しつつ、その年齢又は国籍その他の置かれている事情にかかわりなく、その能力に応
じた教育が確保されるようにするとともに、その者が、その教育を通じて、社会において
自律的に生きる基礎を培い、豊かな人生をおくることができるよう、その教育水準の維持
向上が図られるようにすること。
この理念を具体化する形で、全国各地に公立夜間中学が開校される動きが出て来ました。しかし、
県内には仙台市だけに公立夜間中学と仙台自主夜間中学があるだけで、近くに学びの場がないために
学びたくても学ぶことのできない方もたくさんおられるのではないでしょうか。
私自身、昨年まで仙台自主夜間中学のスタッフの一人として学びの場に関わり、学びを求める人たち
の熱意や真剣に取り組む姿に間近で接することができ、学ぶことの意味や大切さについて深く考える
ことができるようになりました。同時に、どこに住んでいても学びを求める人の願いにこたえること
のできる学びの場の必要性を痛感するようになりました。そんな思いから、私の住む栗原市にも新た
な学びの場をつくろうと考え、「栗原ともに学び合う会」 を立ち上げることにしました。
下記の予定で、5月21日に、夜間中学で学ぶ人たちを記録した映画「こんばんはⅡ」の上映会を開き、
そこで学ぶことの意味や大切さについて一緒に考え合いながら、学びの場を開くことを呼びかけたいと
思っています。一人でも学びの場に参加したいと希望する方がいれば、そこから「栗原ともに学び合う
会」の活動の一歩がスタートすることになります。ただ、今はまず、いつでも学びを求める人たちが足
を運べるようにと願い、学びの場を開くことを第一に考えながら、急がず・焦らず・一歩ずつ取り組ん
でいけたらと思っているところです。
記
映画「こんばんはⅡ」の上映会
〇いつ 令和4年5月21日(土) 午後2時から
〇どこで 栗原市市民活動センター 多目的ホール
(築館総合支所2階にあります)
〇参加費 無料です
〇主催 栗原ともに学び合う会
映画を通して、夜間中学や自主夜間中学で実際に学ぶ人たちが、どんな思いや考えを抱きながら学んでいるのか、その姿を是非ご覧になっていただきたいと思います。
また、映画を見終わった後には、是非感想を聞かせていただき、学ぶことの意味や学びの場の必要性について一緒に語り合うことができたらと考えております。その中で、「栗原ともに学び合う会」の立ち上げと今後の具体的な取り組みについても、説明させていただきたいと思っております。
都合のつく方には奮って参加してくださいますよう、よろしくお願いいたします。
来年度に公立夜間中学が仙台で開校されることもあり、夜間中学の歴史的経緯やその果たして
きた役割・必要性についてに憲法や法律を踏まえながら講演していただいたので、夜間中学に対
する理解を深める有意義な講演会になったことと思います。
講演を聞きながら私自身強く感じたことは、さまざまな事情で学ぶことができなかった人たちの
学びを求める権利は、年齢や国籍を問わず、国内で暮らす人々に与えられている侵すことのできな
い大切な人権であるということでした。
戦後まもなく開設された夜間中学は、戦後の混乱の中で学ぶことのできない子どもたちの実情を
知る教師たちの手でつくられた学びの場でした。また、法的に認められない夜間中学廃止の動きが
あった折には、夜間中学で自ら学びその必要性を痛感し、存続を願った髙野雅夫氏が、自主映画を
作成して反対運動を全国で展開するなどの取り組みがありました。夜間中学を立ち上げた教師たち
や髙野氏のような先人たちの取り組みに支えられて、夜間中学の灯は消えることなく存続し、全国
各地に新たな学びの場が開設されるようになったのだと思いました。
2016年に成立し、夜間中学の法的根拠となった教育機会確保法には、その基本理念について第3条
の4項に次のように書かれています。
四 義務教育の段階における普通教育に相当する教育を十分に受けていない者の意志を十分に
尊重しつつ、その年齢又は国籍その他の置かれている事情にかかわりなく、その能力に応
じた教育が確保されるようにするとともに、その者が、その教育を通じて、社会において
自律的に生きる基礎を培い、豊かな人生をおくることができるよう、その教育水準の維持
向上が図られるようにすること。
この理念を具体化する形で、全国各地に公立夜間中学が開校される動きが出て来ました。しかし、
県内には仙台市だけに公立夜間中学と仙台自主夜間中学があるだけで、近くに学びの場がないために
学びたくても学ぶことのできない方もたくさんおられるのではないでしょうか。
私自身、昨年まで仙台自主夜間中学のスタッフの一人として学びの場に関わり、学びを求める人たち
の熱意や真剣に取り組む姿に間近で接することができ、学ぶことの意味や大切さについて深く考える
ことができるようになりました。同時に、どこに住んでいても学びを求める人の願いにこたえること
のできる学びの場の必要性を痛感するようになりました。そんな思いから、私の住む栗原市にも新た
な学びの場をつくろうと考え、「栗原ともに学び合う会」 を立ち上げることにしました。
下記の予定で、5月21日に、夜間中学で学ぶ人たちを記録した映画「こんばんはⅡ」の上映会を開き、
そこで学ぶことの意味や大切さについて一緒に考え合いながら、学びの場を開くことを呼びかけたいと
思っています。一人でも学びの場に参加したいと希望する方がいれば、そこから「栗原ともに学び合う
会」の活動の一歩がスタートすることになります。ただ、今はまず、いつでも学びを求める人たちが足
を運べるようにと願い、学びの場を開くことを第一に考えながら、急がず・焦らず・一歩ずつ取り組ん
でいけたらと思っているところです。
記
映画「こんばんはⅡ」の上映会
〇いつ 令和4年5月21日(土) 午後2時から
〇どこで 栗原市市民活動センター 多目的ホール
(築館総合支所2階にあります)
〇参加費 無料です
〇主催 栗原ともに学び合う会
映画を通して、夜間中学や自主夜間中学で実際に学ぶ人たちが、どんな思いや考えを抱きながら学んでいるのか、その姿を是非ご覧になっていただきたいと思います。
また、映画を見終わった後には、是非感想を聞かせていただき、学ぶことの意味や学びの場の必要性について一緒に語り合うことができたらと考えております。その中で、「栗原ともに学び合う会」の立ち上げと今後の具体的な取り組みについても、説明させていただきたいと思っております。
都合のつく方には奮って参加してくださいますよう、よろしくお願いいたします。