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あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

長嶋さんは永遠のヒーロー

2025-06-04 18:01:39 | 日記
 ミスタープロ野球とも言われた長嶋茂雄さんが亡くなりました。
 野球ファンの私にとって、長嶋さんは永遠のヒーローでした。
 背番号3は、野球遊びに夢中になっていた子どもの頃、一度でも付けてみたいと思った憧れの背番号でもありました。
 軽快な守備、豪快なホームランはもちろんですが、ここで打ってほしいと思う時には確実に打ってくれる頼りになる
存在でもありました。あの太陽のような明るい笑顔とさわやかで大らかな語り口も大好きでした。
 「巨人軍は永久に不滅です」と熱く語った引退試合の時には、もうこれからは野球選手としての長嶋さんのプレーは、
見ることができないのだと思い、涙が込み上げてきたものでした。
 その後も、巨人軍の監督として活躍され、病を克服しながら熱く野球愛を語る姿に、たくさんの感動をもらいました。

 長嶋さんらしい話として印象に残っているのは、電話で打撃のアドバイスを求められた時、電話を置き実際にバットを
振ってみせてこんなふうに打ってみたらとアドバイスしたというエピソードです。相手に少しでも参考にしてほしいと考え、
見えない電話の前で真剣にバットを振る長嶋さんの姿が目に見えるようです。ベースを踏み忘れて幻のホームランにしたり、
くつ下を2枚片方の足に重ねてはいて、周りの選手にくつ下の行方を尋ねたりするなど、どこか一本気で夢中になってしまう
ところが、長嶋さんの何と言っても大好きなところでもありました。

 私にとっては、決して消えることのない不滅の長嶋茂雄さんであり、永遠のヒーローです。
 ご冥福を心からお祈り申し上げます。
 天国でも野球愛は変わることなく、亡くなった野球人の方々と熱く・あの太陽のような笑顔で、野球談議を続けておられる
ことでしょう。
 これまでのご活躍とたくさんの思い出に、心から感謝しております。 
 ありがとうございました。

 ※このブログの公開サービスが10月1日に終了しますので、ブログの引っ越しをすることになりました。
  引っ越し先は、次の通りです。今後のブログは、はてなブログで更新する予定です。
        https://buchiaozorahatenablog.com



一羽の白鳥

2025-05-30 10:24:54 | 日記
先日、近くの迫川沿いを散策中に、一羽の白鳥を見つけました。
川の本流から枝分かれした支流に ひっそりと一羽だけいました。
嘴のあたりが黄色く薄汚れていて、餌をとるのにも苦労をしているのかなと心配になりました。
たぬきやキツネなど野性の動物に襲われたら大変だなとも思いました。
それにしても なぜこの時期に一羽だけいるのでしょうか。
北への旅立ちの頃に、飛び立てない事情があったのでしょうか。
たった一羽だけで、これからも無事で生きていけるのでしょうか。

次の日も同じコースを歩いてみたのですが、昨日いた支流にはいませんでした。

   白鳥は哀しからずや空の青海の青にも染まずただよふ

若山牧水の短歌が思い浮かびました。
空の青海の青にも染まずただよふのは、漂泊の旅人でもある牧水自身のことなのでしょう。
周りの色に染まることなく、孤高の人生を歩み続ける牧水にとっては、さまざまな哀しみや
苦労を重ねながら生きている 一人一人の人生そのものまで 見えているのかもしれません。
語ることのできない 人々が抱えている人生の寂しさに共感しながら、生きることの意味や
尊さを問いかけてくる短歌のように感じます。

先日見た白鳥は、どうしているのでしょうか。
その孤高の姿が 牧水の姿と重なり、その行方が 気になります。
  どうか 無事でありますように!

ホセ・ムヒカさんの言葉

2025-05-26 21:05:05 | 日記
 「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれた 南米ウルグアイの元大統領:ホセ・ムヒカさんが、5月13日に89歳で亡くなりました。
ムヒカさんは、大統領時代には報酬の大部分を貧しい人たちの支援活動に取り組む財団に寄付した清貧な大統領でした。
「世界で最も貧しい大統領」と言われたが、自らは「貧乏ではなく、質素なだけです。」と語ったとのこと。
 ムヒカさんの名前が世界で知られるようになったのは、国際会議の場で行ったスピーチが人々の心を打ったからです。
 そのスピーチが「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」というタイトルで、絵本になっています。
 くさばよしみ編・中川学:絵で 汐文社から出版されています。どんなスピーチだったのか、この本の中の言葉を引用しながら
ムヒカさんの考えをまとめてみたいと思います。

 文明の進歩と発展の中でたくさんの物がつくられるようになり、あふれる物の豊かさの中で、人々は物を手に入れるために
働き続け、本当の幸せを求める生き方を見失っているのではないか。大量生産・大量消費の社会が、より多くの物を手に入れ
ようとする貧しい欲望を産み出し、その悪循環の中で私たちは生きているのではないか。
 誰もがこの惑星に幸せになろうと生まれて来たのだから、自分の生き方や真の幸せについて見つめ直す必要があるのではな
いか。人と人とが幸せな関係を結ぶこと、子どもを育てること、友人を持つこと、地球上に愛があること…これら人間が生き
るためにぎりぎり必要な土台の上に立って、人々にとって大切な宝である幸せを求め、よりよい生活を築いていこう。

 ムヒカさんの生き方を通して感じて来た思いや願いが込められたスピーチであり、ひしひしと心に伝わってきます。
 まずは、自分の生き方と向き合い、本当の豊かさや幸せとは何かと自問しながら、よりよい自分なりの生活を目指していき
たいと思います。一人の人間としてどう生きるのか、そんな哲学的な問いかけの深いスピーチだったのではないかと思います。
 ウクライナやガザなど戦火の止まない国際情勢をつくりだしている指導者、自国ファーストの一方的な関税や経済政策を進
めるトランプ大統領にも、このスピーチに込められた思いにふれ、地球上に愛のあふれる世界をつくりだすリーダーとしての
活躍を願うばかりです。


元気です!

2025-05-18 09:06:46 | 日記
 ブログの更新をせず音信不通が続いたため、教え子のB君から何かあったのではないかと心配しての
電話連絡がありました。
 その心あたたまる心遣いに感謝するとともに、音信不通が続いたことを、申し訳なく感じています。

      春のうた
             草野心平
  ほっ まぶしいな。
  ほっ うれしいな。

  みずは つるつる。
  かぜは そよそよ。
  ケルルン クック。
  ああいいにおいだ。
  ケルルン クック。

  ほっ いぬのふぐりがさいている。
  ほっ おおきなくもがうごいてくる。
  ケルルン クック。
  ケルルン クック。
  
 冬眠から目覚めたかえるが、地上に顔を出して 感じた春。
 春と出会ったかえるの五官で感じ取った喜びが、その光やみず、かぜやにおい、コバルトブルーのいぬの
 ふぐりや流れるくもを通して 目に見えるように 伝わってきます。 
 目の前に広がる春のひとつひとつを 『ほっ』『ほっ』と受け止め、その感動が『ケルルン クック』の声
 に込められているような感じがします。
 繰り返し読んでいくと、まるで春の真ん中に かえるといっしょに自分もいるような印象さえしてきます。

 こんな春の訪れの中で 畑仕事に夢中になり、ついついブログの更新も おろそかになってしまいました。

 改めて、晴耕雨読の日々を過ごし、学びのボランティア活動にもこれまで同様に元気に取り組んでおります
ので、ご安心ください。
 紹介した草野心平さんの詩は、学び合いの資料の中で取り上げた詩です。 
 これからも 作成した資料の紹介も含め できるだけ音信不通にならないよう、ブログの更新もできたらと
考えています。
 
 青葉のみずみずしい輝きと五月のさわやかな風に、心も体も洗われるような季節を迎えました。
 これからは 春から梅雨へ 梅雨から夏へと 季節は移り変わっていくのでしょうが、美しい自然の変化に
「春のうた」に登場するかえるのように、『ほっ』『ほっ』と目を留め、その感動を言葉にしていけたらと思って
います。


いま ガザの子どもたちは 

2025-03-27 17:09:11 | 日記
 昨日の新聞に、朝日新聞のガザ通信員のムハンマド・マンスールさん(29)が亡くなった記事が
掲載されていました。停戦合意が破られ、イスラエル軍の攻撃によって犠牲になったとのこと。
奥さんとお子さんも病院に収容されているものの、生死は不明とのことでした。無事でおられる
ことを祈りたいと思います。
 ガザへのイスラエル軍の侵攻以来、亡くなった人は5万144人(25日)。うち子どもは1万5600人超(24日)、
ジャーナリストの死者は208人(24日)、国連職員の死者は279人(18日)、負傷者は11万3704人(25日)。
破壊か損傷した住宅は、43万6000戸に及ぶとのこと。
 亡くなった人々のうちの30%が、未来ある子どもたちです。そこに生まれたが故に、大人たちの始めた
戦争に巻き込まれ、亡くなっていった子どもたち。子どもたちの未来を守り、育てていくのが大人の役割
なのに、それが果たされず多くの子どもたちの未来が失われていく現実に、どうしようもない憤りと悲しみ
を覚えます。
 マンスールさんの撮影した写真に、空爆で破壊された瓦礫の中で遊ぶ ガザの子どもたちの姿がありました。
空爆や銃火におびえることのない停戦の間だけの平和な(?)ひとときだったのでしょうか。
マンスールさんによると、最初は緊張した表情の子どもたちだったが、久しぶりに顔を合わせた友人たちとすぐに
遊び始めたとのこと。

 戦火に怯える子どもたちに、安心して遊べる日常と希望を抱いて生きることのできる未来は、いつ訪れるのでしょうか。
子どもたちの幸せな未来を願う大人たちの賢明な判断によって、戦争が一日も早く終わり、これ以上子どもたちの命が失わ
れることのない世界であってほしいものです。
 ガザやウクライナで暮らす子どもたちが、ここに生まれてきてよかったと感じることのできる未来が、必ず訪れることを
心から願うばかりです。