あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

命の重さや尊さ ~悲惨な事件を通して感じたこと~

2016-07-27 20:08:06 | 日記
26日未明(午前2時45分頃)、神奈川県相模原市の障害者施設から、事件の110番通報があったとのこと。
元職員だった男が施設に押し入り、次々に入所者を刺し、19人が死亡、26人がけがをしたそうです。
犯人の男は、津久井署に出頭しし、緊急逮捕されたとのこと。

亡くなった人の数に驚くと同時に、無抵抗の人々を容赦なく殺害したことに、衝撃を受けました。
前職員であったということは、障害のある人々への理解をもち、具体的な支援の実務を経験しているはずなのに、
なぜ? という疑問を強く持ちました。

「障害者がいなくなればいい」という考えのもとに、殺害を計画したとのことですが、障害をもった人々とのふれ
あいのなかで、一人一人が障害を乗り越え懸命に生きている姿や家族が入所者によせる温かい思いにふれることは
できなかったのでしょうか。

誰もがこの世に生を受け、同じ尊い命をもって 生まれてきました。
決して障害の有無によって、命の重さや尊さは変わるものではなかったはずです。

障害の有無を越えて、同じ仲間として 人間として お互いに支え合い・認め合って生きる 共生社会こそ 人間
として生きる理想社会でもあったはずです。

そういった理想に向かって積み重ねてきたものを一気に覆すような 悲しく心の痛む今回の事件でした。

命の軽重や必要性など、人間が判断すべき事柄を越えています。
すべて人間は、たった一つの尊い命を与えられた 有限の存在です。
同時に 軽々しく、他人の命を評価できるような 存在ではありません。

命の重さや尊さにおいては、すべての人間は平等なのです。

そして、何より そう考えることで、命ある相手を認め、受け入れ、理解し、支え合い、高め合うことで 誰もが
人間として尊重し合う社会が実現されるのではないかと考えます。

一人の命の重さや尊さを受け止めることが、すべての人間の命を大切にすることにつながるのだということを改めて
考えたいものです。

19名分の尊い命をしっかりと受け止めながら、ご冥福を心よりお祈りしたいと思います。

同時に、障害をもって生まれた人々の不安が少しでも早く解消され、安心して暮らせる生活が取り戻せるようになる
ことを心から願います。