あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

文集づくり

2021-03-13 20:08:45 | 日記
 今日は、仙台に出かけて来ました。
仙台自主夜間中学の文集づくりを手伝うためです。
文集には、学びの場に集う学習者の皆さんとスタッフの皆さんの
作品が掲載され、今日はその最後の仕上げとなる製本作業に取り
組みました。
 原稿の打ち込み、編集・校正、印刷・製本といった一連の作業に、
皆さんの手が加わった手作りの文集です。
 手に取ってみると、少し曲がった製本テープに、手作りの味がにじ
み出ています。みんなの手で創り上げた何よりの証でもあります。
 総ページ数は、46ページ。寄稿者は、45名。作品数は51篇。
 この自主夜間中学に集い・学び合う仲間の思いが込められた 
文集「めだか」第6号の完成です。

 作品の一つ一つに込められた  一人一人の思い
 言葉の向こうに 心に描かれた世界が 広がっています
 この文集は 言葉で描かれた 心のアルバム
 一人ではなく この自主夜間中学に 集い 学び合う
 たくさんの仲間の思いで 紡がれたアルバム
 作品の一つ一つに 目を通すと
 さまざまな出合いの中で 感じ 考え 見つめ 振り返り
 受け止めた 景色や思いが 走馬灯のように 鮮やかに見えてきます

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10年過ぎたそのあと

2021-03-12 10:33:59 | 日記
 震災から10年という節目を迎え、昨日はいろんな思いを感じながら、
2万2192人の亡くなった方々のご冥福を祈りました。
 同時に、今なお 原発事故のため避難生活を余儀なくされている方々と
癒されぬ心の痛みを抱えている方々に、無事で心安らかな日々が訪れる
ことを願いました。
 10年が過ぎても、「そのあと」が続いています。
 愛する我が子を喪い、「頑張って生きる」と語った被災者の方の言葉に
「生きること」に「頑張って」を付け加えなければならない心の痛みを
感じました。前に向かって踏み出そうとする思いと消えることのない悲
しみを抱えながら歩んでいく「そのあと」の道に、温かな光が差すこと
を祈るばかりです。
 原発事故は、今でも続いています。
 故郷を奪われた人々に、どんな未来が用意されているのでしょうか。
進まない廃炉作業、汚染水・汚染廃棄物・核燃料の処理、風評被害…
先が見えない未来に、希望は見出せるのでしょうか。

 立ちふさがる課題は、被災された方々とともに 私たち一人一人にも
課せられた未来への課題でもあるのだと思います。
 心の痛みによりそいながら、誰にとっても希望を見出すことができ、
光の温もりを感じることのできる未来であってほしいものです。
 そのために何ができるか、その問いに答えていくことが、私にとっての
「そのあと」なのではないかと思います。

           「そのあと」
                   谷川俊太郎
      そのあとがある
      大切な人を失ったあと
      もうあとはないと思ったあと
      すべて終わったと知ったあとにも
      終わらないそのあとがある

      そのあとは一筋に
      霧の中へ消えている
      そのあとは限りなく
      青くひろがっている

      そのあとがある
      世界に そして
      ひとりひとりの心に

                ※詩集「こころ」より


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