
先月に引き続き、またまた皇居へ行ってきました。まさか、こんなエリアに通うことになるなんて思いもよりませんでした。
三の丸尚蔵館で開かれている、「花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 」の第2期の展示を見に行ってきたのです。
もちろん、タイトルにある通り、若沖を中心にとあるので他の方の作品も展示されてるのですが、省きます。
やっぱ、若冲の動植綵絵が主役なのです。全30幅を6幅ずつにして公開する今回の試みも第2期でこれで12福を制覇したことになります。
さて、写真右上から左に雪中鴛鴦図、梅花皓月図、梅花群鶴図。
続いて、右下から左に棕櫚雄鶏図、桃花小禽図、菊花流水図となります。
これは前回、購入したポストカード。あくまで色とか違うので参考で。やっぱ、実物を見ていただきたいですね。
さて、以下個別の感想です。
雪中鴛鴦図
鴛鴦(えんおう)というのはオシドリのことです。オシドリに動きのある描写をつかえてはいないのだけど、雪が止まってることで上手く瞬間が表現されてます。すごいなと思うのは一見、リアルな描写に見えて実はデフォルメなところ。
この絵の左下の水に潜ってるオシドリのすぐ横の水の切れ方が大嘘!!すごい変な描き方なのに違和感なくまとまっています。やっぱ、ただものではないのです。
梅花皓月図
梅の花のつぼみの中のめしべかな、この黄色いのは。写真はポストカードなので見えないと思いますが、この黄色の点描がすごくキレイなのです。
梅花群鶴図
今回、これがかなりツボでした。この鶴の構図がたまんないですね。一見、4羽なのですがよく見ると右の奥に顔を隠して体を埋めてるのがいるので5羽いるのです。顔が見えてるのは4羽になるのですが、この表情がそれぞれユニーク!
右のは普通の横顔。中央のは頭を下げたところを正面から、脳天から見た感じで描かれています。
さて、反則なのは左の2羽。中央寄りの一羽は首を伸ばして口を空けてるのですが、鶴ってこんなキバみたいの生えてた?って感じなのです。なんとも獣ちっくな表情に描かれています。左端のは若沖お得意のキョロちゃん状態のポーズ。
以前、博物館に初もうで(東京国立博物館) でちょっと書いた「松樹・梅花・孤鶴図」のデフォルメされた鶴とおんなじでした。
しかも、この目がずっこい表情。くにゅっと弓なりに曲がった目と下に小さく描かれた瞳。「へへへ」って企んでる感じ。なんで、若冲はこんなマンガチックな面白い表現をこういったちゃんとした絵の中になにげなくとけ込ませることが出来るんでしょう。今回、そういうことを感じたのでした。
(注:後でTakさんのページを見てみたら、事実は奇なり!なんと6羽居たのでした。1羽、隠れてましたよ)
棕櫚雄鶏図
これも若冲お得意のにわとりさんです。でも、そんなにグロテスクではないです。そういう表情の使い分けが利くあたりすごいです。何気にこの絵で目にとまったのは背景の南方チックな松系の植物。デザインと色使いがまたシンプルでいいんですよね。梅の木とかとぜんぜん雰囲気が違います、描かれてる植物の種類が違うのは勿論なんですが、それだけではないというような気がしました。
桃花小禽図
これは桃の花のほうがメインですね。小禽のほうの鳥は白いのが3羽、それよりも小さい青いのが2羽。この配置と色と数のバランスとかとても計算されてます。大きさと色と配置って重要。
菊花流水図
この絵は最初見た瞬間に思ったこと。
白い菊の花がフグのお刺身みたいだな〜と。いやいや、ほんとそんな感じの透け具合とキレイさだったのですよ。
で、そんな些細なことしか目が行ってなかったのですがよくよく見てると気付きました。この絵がものすごく変な絵だってことに。
流水図というだけあって川らしき青い水の流れが画面の左奥からうねりながら手前まで続いています。この川をよく見ると淵のところが2段3段に区切られてて微妙なグラデーション。川の外側に至ってはグレーorアイボリーのモノトーン。何も描かれていないのです。
更に謎なのは手前にある青と緑の山のようなもの。これは何をどのように描こうと思ってこうなったのでしょう。いずれにしてもあるものをそのまま描いてこうなるというものではないので若沖なりの解釈でこのようになったのでしょう。
この白い菊と茎と緑と青の山?にしてもものすごくぎりぎりなバランスで成立しています。
うわーー!やっぱ、今回は長文になってしまいました。それだけよかったのですよ、いや本当に。
で、今回は図録を購入です。と思ったら、 動植綵絵の扱いはそんなにでかくない。しまった、次回は動植綵絵の修理の記録のほうも買ってしまいそう。。。
<参考 過去記事>
花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第1期(宮内庁三の丸尚蔵館)
花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第3期(宮内庁三の丸尚蔵館)
花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第4期(宮内庁三の丸尚蔵館)
花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第5期(宮内庁三の丸尚蔵館)
三の丸尚蔵館で開かれている、「花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 」の第2期の展示を見に行ってきたのです。
もちろん、タイトルにある通り、若沖を中心にとあるので他の方の作品も展示されてるのですが、省きます。
やっぱ、若冲の動植綵絵が主役なのです。全30幅を6幅ずつにして公開する今回の試みも第2期でこれで12福を制覇したことになります。
さて、写真右上から左に雪中鴛鴦図、梅花皓月図、梅花群鶴図。
続いて、右下から左に棕櫚雄鶏図、桃花小禽図、菊花流水図となります。
これは前回、購入したポストカード。あくまで色とか違うので参考で。やっぱ、実物を見ていただきたいですね。
さて、以下個別の感想です。
雪中鴛鴦図
鴛鴦(えんおう)というのはオシドリのことです。オシドリに動きのある描写をつかえてはいないのだけど、雪が止まってることで上手く瞬間が表現されてます。すごいなと思うのは一見、リアルな描写に見えて実はデフォルメなところ。
この絵の左下の水に潜ってるオシドリのすぐ横の水の切れ方が大嘘!!すごい変な描き方なのに違和感なくまとまっています。やっぱ、ただものではないのです。
梅花皓月図
梅の花のつぼみの中のめしべかな、この黄色いのは。写真はポストカードなので見えないと思いますが、この黄色の点描がすごくキレイなのです。
梅花群鶴図
今回、これがかなりツボでした。この鶴の構図がたまんないですね。一見、4羽なのですがよく見ると右の奥に顔を隠して体を埋めてるのがいるので5羽いるのです。顔が見えてるのは4羽になるのですが、この表情がそれぞれユニーク!
右のは普通の横顔。中央のは頭を下げたところを正面から、脳天から見た感じで描かれています。
さて、反則なのは左の2羽。中央寄りの一羽は首を伸ばして口を空けてるのですが、鶴ってこんなキバみたいの生えてた?って感じなのです。なんとも獣ちっくな表情に描かれています。左端のは若沖お得意のキョロちゃん状態のポーズ。
以前、博物館に初もうで(東京国立博物館) でちょっと書いた「松樹・梅花・孤鶴図」のデフォルメされた鶴とおんなじでした。
しかも、この目がずっこい表情。くにゅっと弓なりに曲がった目と下に小さく描かれた瞳。「へへへ」って企んでる感じ。なんで、若冲はこんなマンガチックな面白い表現をこういったちゃんとした絵の中になにげなくとけ込ませることが出来るんでしょう。今回、そういうことを感じたのでした。
(注:後でTakさんのページを見てみたら、事実は奇なり!なんと6羽居たのでした。1羽、隠れてましたよ)
棕櫚雄鶏図
これも若冲お得意のにわとりさんです。でも、そんなにグロテスクではないです。そういう表情の使い分けが利くあたりすごいです。何気にこの絵で目にとまったのは背景の南方チックな松系の植物。デザインと色使いがまたシンプルでいいんですよね。梅の木とかとぜんぜん雰囲気が違います、描かれてる植物の種類が違うのは勿論なんですが、それだけではないというような気がしました。
桃花小禽図
これは桃の花のほうがメインですね。小禽のほうの鳥は白いのが3羽、それよりも小さい青いのが2羽。この配置と色と数のバランスとかとても計算されてます。大きさと色と配置って重要。
菊花流水図
この絵は最初見た瞬間に思ったこと。
白い菊の花がフグのお刺身みたいだな〜と。いやいや、ほんとそんな感じの透け具合とキレイさだったのですよ。
で、そんな些細なことしか目が行ってなかったのですがよくよく見てると気付きました。この絵がものすごく変な絵だってことに。
流水図というだけあって川らしき青い水の流れが画面の左奥からうねりながら手前まで続いています。この川をよく見ると淵のところが2段3段に区切られてて微妙なグラデーション。川の外側に至ってはグレーorアイボリーのモノトーン。何も描かれていないのです。
更に謎なのは手前にある青と緑の山のようなもの。これは何をどのように描こうと思ってこうなったのでしょう。いずれにしてもあるものをそのまま描いてこうなるというものではないので若沖なりの解釈でこのようになったのでしょう。
この白い菊と茎と緑と青の山?にしてもものすごくぎりぎりなバランスで成立しています。
うわーー!やっぱ、今回は長文になってしまいました。それだけよかったのですよ、いや本当に。
で、今回は図録を購入です。と思ったら、 動植綵絵の扱いはそんなにでかくない。しまった、次回は動植綵絵の修理の記録のほうも買ってしまいそう。。。
<参考 過去記事>
花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第1期(宮内庁三の丸尚蔵館)
花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第3期(宮内庁三の丸尚蔵館)
花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第4期(宮内庁三の丸尚蔵館)
花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第5期(宮内庁三の丸尚蔵館)













TBありがとうございました。
鶴よかったですよね。
あおひーさんと同じ感想で
私も嬉しいです!!
しかし6羽いたとは・・・
ふぐのお刺身美味しそうでした。
あれは絶対に狙ってますよね。
また、近いタイミングで行きたいものですね。
私も二期目へ行ってきました。
>「へへへ」って企んでる感じ。なんで、若冲はこんなマンガチックな面白い表現
そうですよね。それでちょっとスケベ?な感じで…。
ちょっとしたトラウマにでもなりそうな目です。
>手前にある青と緑の山のようなもの。これは何をどのように描こう
やはり手前側からせりだしているのでしょうか。
とすると川は遠景のような感じで…。
本当に凄い構図です。江戸時代とは思えません。
超絶技巧派なものすごいちゃんとした作品を描けるチカラがあるのに、ああいう茶目っ気たっぷりなところが大好きです。そうそう、あの目はスケベにも見えますね。鳥にそんな表情をさせちゃうあたりがすごいです。
>本当に凄い構図です。江戸時代とは思えません。
これ、どう見ても謎なんですよね。
どうしたらこういう空間認識を平面に収めてしまえるのか不思議です。