「雪の女王」
アンデルセン:原作
アーナーデット・ワッツ:絵
ささきたづこ:訳
西村書店:発行
1987.11第1刷(1500円)
<イントロダクション>
ある日、悪魔はたいへんご機嫌でした。鏡を1つこしらえたのですが、その鏡に善いものや美しいものは縮んでしまってほとんど映らず、醜いものや悪いものはいっそうひどく、はっきりと映ってしまうのでした。悪魔はこれを眺めて大笑いをしました。
悪魔の学校に通う小鬼たちは、この鏡をかつぎ出し、世界中の国々や人々を映して回りました。そして、今度は天に昇って、神様や天使たちを鏡に映してみようということになりました。だんだん高く昇っていく間、鏡はニタニタとあざ笑いを浮かべていましたが、そのうちひどく震えだし、とうとう小鬼たちの手からすべり落ちて、地上で何千万、何億万というかえらに砕けてしまいました。おかげで、いっそうの不幸をまきちらすことになったのです。砂粒よりも小さい鏡のかけらが世界中に飛び散ったのですが、もしそのかけらが目に入ると、その人は全ての物事を意地悪い目で見るようになり、もしそのかけらが心臓に突き刺さると、その人の心は氷のように冷え切ってしまうのでした。
アンデルセン:原作
アーナーデット・ワッツ:絵
ささきたづこ:訳
西村書店:発行
1987.11第1刷(1500円)
<イントロダクション>
ある日、悪魔はたいへんご機嫌でした。鏡を1つこしらえたのですが、その鏡に善いものや美しいものは縮んでしまってほとんど映らず、醜いものや悪いものはいっそうひどく、はっきりと映ってしまうのでした。悪魔はこれを眺めて大笑いをしました。
悪魔の学校に通う小鬼たちは、この鏡をかつぎ出し、世界中の国々や人々を映して回りました。そして、今度は天に昇って、神様や天使たちを鏡に映してみようということになりました。だんだん高く昇っていく間、鏡はニタニタとあざ笑いを浮かべていましたが、そのうちひどく震えだし、とうとう小鬼たちの手からすべり落ちて、地上で何千万、何億万というかえらに砕けてしまいました。おかげで、いっそうの不幸をまきちらすことになったのです。砂粒よりも小さい鏡のかけらが世界中に飛び散ったのですが、もしそのかけらが目に入ると、その人は全ての物事を意地悪い目で見るようになり、もしそのかけらが心臓に突き刺さると、その人の心は氷のように冷え切ってしまうのでした。
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