アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2011-04-20 23:42:17 | 絵本
「たっくん」(2分)
平林あゆ子:監修
風間書房:発行
2011.2初版第1刷

障がいを理解するための絵本。
作者は、大学でインクルージョン教育(障がいの有無に関係なく共に育ちあう)に焦点をあて、障がいを理解するための教育や、病院でのコミュニケーション障がいをもつ子どもたちの支援にあたっている。

絵本に登場する「たっくん」は自閉障がい。
自閉障がいは、脳の先天的な中枢神経系の働きに異常があり、社会性・コミュニケーション・想像力の障がいが共通にある。
しかし、幅のある障がいで、それぞれ様々に限定された興味やこだわりを示す。
この絵本の中で、周囲の子どもとちょっと違う世界をもっている「たっくん」だけど、「この広い空の下、つまづいても疲れてもいっしょに歩いていこう」と「たっくん」の友だちは語りかける。
このような語りかけができるような場をつくることが、とても大切に思う。
(作者あとがきより)