アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2009-03-18 21:43:56 | 絵本
「メアリー・スミス」(3分)
アンドレア・ユーレン:作
千葉茂樹:訳
光村教育図書:発行
2004.7第1刷(1400円)

月曜日の朝、よあけを待たずに家を出て。町へといそぐ、メアリー・スミス。
ゴムのチューブに豆をこめ、吹いて飛ばす、その仕事とは?

信用できるめざまし時計が安く手に入るようになる前は、時間通りに起きるには工夫が必要でした。それは、朝早くに交代のある工場で働く人にとっては、とりわけ大事なことでした。そこでイギリスでは、ノッカー・アップ・・・「めざまし屋」といわれる人を雇うようになります。一週間に2,3ペニーのお金とひきかえに、頼まれた時間に起こしてまわる仕事です。
ロンドンの東のはしに住んでいた実在の人物メアリー・スミスは、かたいゴムチューブにかわいた豆をこめて、それをとばして起こしてまわりました。ノッカー・アップでいちばん多かったのは、長くて軽いぼうでベッドルームの窓をたたいたり引っかいたりする方法でした。ずいぶんやかましかったことでしょう!起こしてもらった人は、ノッカー・アップに窓から顔を見せなければいけません。ノッカー・アップもそれを確かめてから次の家にむかうのです。
(あとがきより)