メイの知る限り
日本語というのはなかなか難しい言葉です。
どのくらい難しいかと言えば
こんな言葉を外国語として勉強するのでなくてよかったと
つくづく、しみじみ、ひしひしと思うぐらい。
これまでもたびたび
その面白さ、素晴らしさ、難しさ、不思議さ
などについて書いてきましたけれど、
まだまだたくさんありますし
二つ、あるいはそれ以上の言語の間を行き来して暮らす以上は
これからも、まだまだたくさん出て来ることでしょう。
愚妻、愚息、愚弟、愚昧、具案、愚考
拙宅、拙著、拙文、拙論、、、、、
こうした謙譲表現も日本語らしいところです。
けれども、気づいてみれば
愚妻はあっても愚夫は聞いたことがありませんし
愚息はあっても愚娘はあまり目にしたことがありません。
どうしてでしょう、背後にある力関係からでしょうか(笑)。
『拙宅にて愚妻ともどもお待ちしております。たいしたおもてなしもできませんが、ぜひお越し下さいませ。』を直訳して伝えれば、アメリカの友人たちはまず大笑いして言います。
「日本語って面白いねえ。Shabby houseでsilly wifeと一緒にpoor hospitalityで待っていてくれてもねえ、、、、、」
「つまらない物ですがどうぞお受け取りください。」という素敵な謙譲表現にしても彼らにかかればこんな具合。
「つまらない物をあげるなんて失礼じゃない?ちゃんと選べばいいのに、、、、、、」
かくかくしかじか面白くて、素晴らしくて、難しくて、不思議な私たちの言葉ですが、最近、新しいタイプの謙譲語をしばしば目するたびに、どうも居心地の悪さを感じるようになりました。
「先日も拙ブログで書かせていただきましたが、、、、拙ブログの中に出てきた○○は、、、、、拙ブログで触れましたように、、、、、拙ブログをお読みくださる皆様が、、、、、、」
「愚」や「拙」の連発は謙譲とは逆の印象を与えます。
そしてこれらの接頭語は、やはり次に伴うのが漢字ひとつの時にだけ落ち着くように思うのです。
拙宅、拙著、拙文はあっても、
拙ブログ、拙メール、拙トイレ、拙台所、拙手紙はなんだかしっくり来ませんし
「メイの宝箱」だって「愚メイの拙宝箱」なんていうのだったら
なんだかねえ。。。。。。。。(笑)。
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