カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

じゃの髭の実

2012年02月24日 | ☆季節

暖かい日だったので小庭の掃除をした。
常緑樹も冬の間に古い葉を落とすので、枯葉が一杯で気になっていた。
気になるだけで、外に出て庭を綺麗にする気力も寒さにそがれてしまっていた。
木の下の龍の髭(じゃの髭)を持ち上げて、枯葉を掻き出していたとき、コバルトブルーの玉が、朝日にきらりと光って現れた。




龍の髭を植えているところを見て回ると、ある、ある、こんなにきれいな色の実が、葉の影の根元にしっかり付いている。
実がなっているからには、花が咲いていた頃があるのだが、全く気がつかないままでいた。
第一、この青い実さえ今まで全く気がつかなかったのだから、私は何を見ていたのかしらと悲しくなってしまう。

この葉も「龍の髭」だとばかり思っていたが、図鑑を見て名前を調べると、

『じゃのひげ (蛇の髭)  Ophiopogon japonicus
多年草 【ゆり科じゃのひげ属】  分布 全国
7~8月白く淡い紫の小集団花を下向きに咲かせる
山地や草地、道端などに生える
冬に青く丸い実(種)が出来る  実の径8mm程度
葉の中にほとんど隠れているため葉を分けて写した
常緑で草丈は20cm以下  葉の濃い緑が美しい
細長い葉を蛇にはヒゲがないが、竜のヒゲにたとえたらしい

用途:常緑でもあり、半影地でも育つのでグランドカバー的に利用する
    薬用で根の肥大した部分を乾燥させたものを麦門冬
    (ばくもんとう)と呼び利尿、咳止め、強心に用いる』
「じゃの髭」が正しいことが分かった。
蛇には髭がないので、「龍のひげ」と呼ばれる所以らしいことも分かった。


じゃの髭の植えているところには何処にも、綺麗な実ができているものだと思ったが、このように、面積の少ない所には見当たらなかった。
葉が密生していないので、ひょっとしたら、庭に来る小鳥のご馳走になってしまったのかもしれない。
巡り来る季節には、小さくて白い花を見つけるようにしよう。
今回は図鑑でのみ花は確認しておいた。
コメント (6)
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