カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

かげろう座  あれこれ 1

2005年05月31日 | ☆ ふるさと・大和
私達の隣の下駄やさんは、昨日の記事にUPしたが、もう片方の隣は、八百屋さんで旬の野菜を並べている。毎年同じ場所なので、野菜だけを目当てに近所の人が早くから見えて、売り切れも早く大抵午前中に売り切ってしまう。新しいくて安いので好評のようだ。
その、八百屋さんの前で太鼓をたたいて女性が調子よくお囃子を始めた。
見ると、八百屋のおばさんが、大根を頭の上に載せている。おばさんが大根と一緒にお囃子の二人に借り出された様だ。
若い男性が刀を振り上げている。


お囃子の女性が、「さて さて」と口上を述べながら10からカウントダウンを始めた。
周りの人も立ち止まって、声を合わせる。私は、カメラを向けて3・2・1・みんなの声の「0」でシャッターをおした。
その瞬間は目に入っていない。周りの人の大きな拍手で、八百屋のおばさんの緊張した顔もほころんでいた。


刀を振り下ろした若い相棒さんも写っていないが、帰ってPCの中の飛んでいる大根を見て、相棒さんの腕と刀の切れ味、カウントダウンの声がうまく合ったものだと感心した。
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かげろう座・出店の朝

2005年05月30日 | ☆ ふるさと・大和


年に一度の町の大イベント「かげろう座」。古い町並み紀州街道の名残を残す新町通りを中心に、最近は、駅前通りから、奨励会通りへとこの日には、フリーマーケットの店が並び、町は大賑わいを見せる。


午前10時の開始を待たずに訪れる人が多いので、商品は前日から、軒先をお借りする家に運び込みをさせて貰って置く。
早朝から、受付、準備、商品の展示と大忙しの一日が始まる。
私たちの会から出店する商品は、指編みのマットである。
1年間かけて、講習をしたり、各家で編み置いた、大小さまざまのマットである。
売上金は、福祉施設への協力金として寄付するのが目的のボランティア活動である。今年は新しく指編みに参加してくれる人が増えて、世話係としては大変嬉しかった。



会員の方の夫君お二人が強力な助っ人として、商品の運び込みや、掲示物の貼り付けをしてくださり大助かりで事が運んだ。
昨年までは、押しピンやセロテープの使用が出来たが、今年からそれが禁止になったことを前夜に知ったところ
朝になって木の枠を作ってきてくれたのも、この方たちで、枠にならテープも押しピンも使えるのでとても有難かった。












商品の陳列も集まった会員さんの手で行われ次第に店としての形も整った。
お隣さんは、下駄やさんである。早々と陳列が終わっている。この頃から人出が増え始め、好天の中、忙しい一日が出発した。
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トンネルに想う

2005年05月29日 | ☆ ふるさと・大和


御手洗渓谷の傍の駐車場に車を置いた。
309号線がトンネルの手前で大きくカーブしている。トンネルの向こうに何があるのか歩いていってみようと中に入って驚いた。
入り口は普通のトンネルと変わりがない。しかし中は横も天井もまるで、鑿で削り取りながら彫り進めたように思える。(掘り進めたというようには見えない。)
おそらく大きな一枚岩がデンとここにあって、その向こうに道路をつけるのを阻んだことだろう。しっかりした岩なので岩剥きだしのままでもトンネルとしての役目を果たすことが出来たに違いない。
トンネルを通りながらの想像であって、これについては、確かめてない。

このトンネルから何の脈絡もなしに3つのトンネルが頭を過ぎった。
一つはずっと昔、夫の運転で通った上高地への釜トンネル。舗装もなくでこぼこの地道の中ほどには水の流れさえあった。
次は、伊豆の踊り子のトンネルの場面。こんな岩壁でないのになぜ思い出したのだろう。最後は、カンヌで、新人監督賞を取った河瀬直美さんの「萌の朱雀」のシーン。映画の中にトンネルのシーンがあったのかさえ記憶はないのに。
このトンネルから、私のイメージの世界が広がるのは、手彫りのようなトンネルのせいであろう。
人の手の温もりか、息づかいのしそうな不思議なトンネルだった。
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御手洗渓谷・初夏

2005年05月28日 | ☆ ふるさと・大和

大小様々な滝が、渓谷の巨岩をすべり落ちる。
楓の緑がエメラルドグリーンの淀みに濃い陰を映している。
真っ赤なもみじに染められた秋の御手洗渓谷は関西では余りにも有名でその季節になると渓谷の散策道は、人で溢れる。
しかし青葉若葉の今は、渓谷の流れと、ウグイスや、ホトトギスの鳴き声を耳にするばかりで、森の静けさを満喫できる。

楓若葉の頃の御手洗渓谷の魅力に取り付かれそうだ。
洞川に「ごろごろ水」を汲みい行く時、ほん少し道を逸れたこの散策道に足を向けなかったのが、不思議なくらいである。美しい自然に恵まれた、奥吉野の山に、これから洞川に行く度に、目当てを決めて、木や、花にも目を向けながら、歩きたいと思う。

濃淡の若葉の色の中に、楓の赤い種を見つけた。下からすかしてみると、赤色の竹とんぼが、好き好きに飛び回っているようで面白くて、美しい。濃い緑に覆われてしまうまでに、植物たちの生の、営みが続いていく。
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やっぱり、ここがいい

2005年05月27日 | ★ 日々の呟き


所用で守口市へ行って来た。用が済んですぐ帰れば良かったのだが、折角大阪に来たのだから買い物をして帰ろうと、本町の衣料問屋に寄った。これが、疲れの第一だった。
次に、たいした買い物でもないからと袋を手にして、本町から心斎橋まで歩いた。地下鉄でたった一区間に過ぎない。それが甘い考えだった。
自分の速度で歩けない人の流れに、ブラブラ歩き、店からの騒音。
平日なのになぜこんなに人が出ているんだろうと、(自分もその一人なのを忘れて)・・・それに、時々後ろからのママチャリ族のベルのけたたましさ。

心斎橋で早々に地下鉄に乗ってほっとする。

昨日の忙しさも尾を引いていたように思う。
無理のできない歳になってきていることの自覚をしなければ・・・でもまだまだ、この田舎ののんびり暮らしの中では頑張っていけそう。
ここが私の居場所として一番なのだ。
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