カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

芭蕉もここに・・・続 世尊寺

2012年02月14日 | ☆ ふるさと・大和



世尊寺本堂の左手から、裏庭の方に回ると、一本の桜の木がある。
「太子お手植えの桜・壇上桜」と記されている。

この画像では別に何か変わった桜であるとも思わないのだが~~~


その桜の木に付けられている説明文によると、150年前の台風で木は倒れ、枯れてしまったとのこと。
ところがその枯木化した、根元から新芽が出て幹となり枝を伸ばし開花して、今日に至っているとのことが、書いてある。
この説明文の木の板で、肝心の根元を写せなかったが、確かに枯れた幹から、上の写真の桜が育っている状態から、「不老長寿の桜」と呼ばれていることが分かる。



江戸時代に、この地を訪れた芭蕉は、この壇上桜を観て「世にさかる 花にも念佛 まうしけり」と吟じた句を残している。




壇上の桜の左手の方に、十三重の石塔がある。
青空にすっくと立ち上がっているようで、立派な石塔である。



石塔の土台部分の四方には、仏像が彫ってあり建立当時の人々の祈念がここに籠められているような気がする。



境内は今、早春の花蝋梅の馥郁とした香が流れるのみであるが、この先季節が進めば、春の花のお寺の賑わいとなるであろう。
コメント (8)
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