カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

「出て来たら 怒らんといてよ!」 道明寺天満宮観梅

2012年02月23日 | ☆季節

芭蕉の弟子、服部 嵐雪の「梅一輪一輪ほどの温かさ」そんな句を思い出しながら~~


2月11日から「梅祭り」が行われているが、ネットで開花情報を見ると「ちらほら咲き」となっていた。
駅から道明寺天満宮までの、商店街を歩く人もぱらぱら。


桜の頃は花のトンネルのようになるだろうと、天満宮への石段を登った。


参詣道を歩いていると、何処からともなく梅の香が漂ってくる。
梅は蕾のうちから香りを放つのだろうか、開花した木は参道には見られないのに。

ここでも莫山先生の揮毫による句碑を見つけた。
小林一茶は青梅の成る頃、この道明寺天満宮を訪れたとみられる。


手水舎で手を清め口をすすいで、厳しい龍にご挨拶。ここでは龍の傍に立つと水が出てくる仕組みらしく、人が立っていないときには、清めの水は停まっていた。定期的に出るのかも知れないけれど、そこまでは確かめなかった。


本殿に向かって右に立派な大絵馬があった。
暫くは立ち止まって眺めていた。
赤い梅と白い龍の迫力が調和の取れた形で、護っていただけるような安心感を伝えてくれる。


作法に従って、本殿に参拝した。

 


梅園の入園券発売所へ行った。三人のおじさんがにこやかに迎えてくれたが「出て来て、怒らんといてよ。」と言いながら発券してくれた。「入ったからには、ニコニコして出て来るわ。」そんなやり取りをして梅園に入った。

怒りながら花を見つめるなんてとんでもない。
「あなたに出会えて嬉しい」と言う気持ちで早咲きの梅を見ていると、花のほうでも、優しく迎えてくれる。
満開の梅園であっても、蕾ばかりの梅園であっても、私はここにこれただけでも嬉しい春見つけの日だった。
咲き始めた梅の花ウォッチング 2012・2・22撮影









コメント (8)
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