カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

下りゴンドラ・一人旅の青年

2004年09月30日 | ★ 日々の呟き
高原と森の大気をいっぱい身につけて、お昼前に葛城山を後にした。
これから入山の人が、増えてくる中で、下りのゴンドラの中は、もう一人の若者と二人だった。
登りは、読書おじさんと二人、帰りは青年と二人。
6分間の下りの中で、青年と話した。
会社の夏休みを、今とって、東北からの「ぶらり一人旅」でここを訪れたそうだ。昨日は高野山。葛城山を下りたら、二上山に登る予定だと話してくれた。
橿原には、以前に来たのが、奈良にも行って見たいという。

「今日は中秋の名月だから、唐招提寺の、仏像のライトアップ素晴らしいですよ、時間があったら是非行ってらっしゃい」
私のお節介が顔を出したが、東北地方からの、感じの良い青年には、この日にしか行われない唐招提寺の素晴らしさに触れて貰いたかった。
短い時間の話の中で、奈良を好きな青年にあったことが嬉しかった。
彼の乗ったバスを見送ってから、駐車場に私は向かった。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葛城高原にススキが揺れて

2004年09月29日 | ☆ ふるさと・大和
葛城山ロープウエイ山頂駅から、つつじ園と標識にある方向に向かって
歩き始める。 早朝のせいか、ゴンゴラの乗客は立った二人。放送ガイ
ドに合わせて、キョロキョロしている私に比べて、その人はも乗った時
から文庫本を読み続けていたが、駅に着くともうさっさとずっと先に進
んでいた。

山頂への森の中をゆっくり歩むと、ブナの原生林、ミズナラの木のあち
こちから、小鳥のさえずりが聞こえる。山の 気のようなものに包まれて、
ゆっくり1ッ歩ずつ、確かめるように踏みしめて歩いた。心配していた
動悸や、心拍数が早くなるような事がない。

原生林を抜けると辺り一年つつじが密生する高原だ。つつじの頃は全山
燃えるような赤に覆われる。この頃が、一番いい。

ススキはそのつつじを縁取るように生えている。穂の開き具合にそれぞ
れの面白さを感じる。
ススキの中を散策しながら、大自然の中のたった一人を満喫する。
ふと見ると、つつじ観賞の広い張り出し縁台が、あちこちのある。その一つに
ゴンドラの中で見かけた、読書おじさんが、仰向けにごろんとなって、やはり
読書中だ。大自然を書斎にする「読書おじさん」のためにも、もう暫く雨が
落ちてこないようにと思いながら、カメラを仕舞って踵を返した。
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

十四夜

2004年09月28日 | ☆ ふるさと・大和
台風の動きが、どうも気になる。
西の方に向かっていたのに、ここに来て東北に向きを変え始めた。
予報図を見ていると、またまた日本列島に戻ってきそうだ。

今夜は、中秋の名月。
今は、太陽が時々顔を雲間から見せてはいるが、午後の降水確率が高い。
お月見は期待できそうにない。それでも、薄を花瓶に入れて、月見団子を濡れ縁に出しておこう。

昨日、日暮れて東の空に明るい月を見た。真ん丸い十四夜の月が綺麗だった。
「今夜は、私のお月見だ」とカメラの収めた。
「明日は、お月様を見ることが出来なくてもいいや」そう思っていたのだ。
でもやっぱり、今日になれば、今夜も月を見たいと思う。名月を~~~
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りのバック

2004年09月27日 | △ 旅 あれこれ ドライブ


                                            先日、ベイサイドモールに行った時、一つのバックを買った。
高級品でもなければ、勿論ブランドでもない。
ワゴンセールの吊り下げの中に、それがあった。手にとって、丹念に中を見ているうちに、欲しくなった。
幼稚園バックのように、肩に掛けられる事が気に入った。
デジカメを触るようになってから、スケッチブック代わりに、何時でも何処でもパチパチするのには、両手を空けておきたい。ウエストポーチでは、持ち物の容量に限りがある。リュック型は、手はあくものの、中の物を取り出すのに手間が掛かる。
不便を感じていた矢先に見つけたバックは、私のニーズにぴったりだ。

分別して収納できるスペースも沢山有る。夜暗い玄関先で、バックをごそごそかき回さなくても、「鍵のお部屋」のようなスペースもちゃんとある。とにかく、使い勝手がよさそうだ。
カメラも、すっと収まる。これが第二に気に入った理由とも言える。

すぐ使うからと、形を保つために入れていた紙類を出してもらう。

車に戻って、中身を入れ替える。「これは、楽だ」と何度も言う私に友人は「まるで幼稚園児みたい」と笑う。
お気に入りバックを肩に、もうカメラを海に向けていた。
                      

            
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みのり

2004年09月26日 | ☆ ふるさと・大和
夏篭りからやっと脱出した。もう3ヶ月もウォーキングをしていなかった。
この夏は暑すぎた。涼しくなってからにしようと、暑さにかまけて怠けていた。

爽やかな風の中、ゆっくりと歩き始めた。辺りはすっかり秋の色に満ちている。北の住宅地に続く銀杏並木を見上げると、黄色くなった銀杏が鈴なりになって今にも落ちそうだ。


次にに目を捉えたのは花梨の実だ。葉っぱのない木にしがみ付いている。ここの畑では昨年は、木枯らしの吹く頃まで実が付いたままだった。

初日なので半分の地点から折り返すことにした。交差手を渡って 反対側を歩く。ここは、山側なので果樹園がある。最初に出会ったのは栗の実。まだ、イガイガのマントに包まっている。


暫く行くと柿山の下だ。橙色の大きい実が、重そうに枝になっている。収穫の日が近そうだ。今年は、育ちがよく甘味がたっぷりと聞いている。

柿の木の下に、紫色のイチジクが顔を覗かせている。たった一つしか付いていないところを見ると、収穫が終わったのだろう。

柿山の端に2本の蜜柑の木がある。緑色の実の中に僅かにオレンジがかっているのがある。この蜜柑がすっかり色づく頃、このウォ-キングロードに金剛おろしが冷たく吹いて来るのだ。
往復3キロしか歩かなかったが、味覚の秋の果物たちと対面したのは、大きな収穫だった。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする