カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

7月の終わりは真っ赤に燃えて

2012年07月31日 | ★ 日々の呟き
夕焼け1
落日が少しずつ早くなってきました。
今日は終日、強い風が部屋を吹きぬけて、気温は高いものの湿度が低く、昨日のようなべっとりとした暑さではないのが救いでした。
夕食が済んで庭に出ますと、周りがまっかっかです。
気持ちのよい夕風に吹かれながら、不気味なほどに焼けた空をカメラに撮りました。

夕焼け2

夕焼け3

夕焼け4

夕焼け5

夕焼け6

夕焼け7
西の空ばかり撮っていて、そろそろ宵闇が、迫って来そうになりましたので、裏の道から家に入ろうとした時、東の空の高い位置の雲も焼けていましたので、それを撮りました。
朧に月が夕焼け雲の中に見えていました。

この焼けた空が、晴れに繋がるのでなく、台風の遠い影響で、雨の日になりそうだとの天気予報です。
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花・散りはてるまで

2012年07月30日 | ☆ ふるさと・大和
開花した蓮の花が、何処までも続いている風景は、ひょいひょいと身軽な小人が、花の上を飛んでいったら、行き着くところは極楽であるかもしれません。
因幡の白兎のように騙すのでなく、祈りをこめながら~~~











沢山の蓮の中から、蓮の花の一生を短縮してみました。
こんな営みを夏の間続けて、やがて季節の巡りと共に、蓮池は来年までのお休みに入っていくのでしょう。

蓮の花の一番美しい時ばかりに出会っていますが、琵琶湖の烏丸半島で見た、すっかり花のなくなった光景は、又見応えのある風景だったことを思い出しました。
ここはどんな情景なのでしょうね。
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藤原宮跡に蓮の花を咲かそう・素晴らしい贈り物に感謝

2012年07月29日 | ☆ ふるさと・大和
蓮の花が咲くときにぽんと音がするとよく言われるが、そのような音はしないと、ラジオで蓮の花について話しているのを小耳に挟んで、その後は一生懸命に聞きました。
可愛い蕾を見ると、内なるエネルギーが音をたてて開花しそうな感じがします。
その感じを音で表現したのも、その人の感性でいいのじゃないかと思っています。
蓮の花は開花してから何日か夕べに閉じて、又翌日に咲くそうです。
あんなに綺麗なまますぐ散っていくのはあまりに儚すぎます。

この広い宮跡では、今も発掘調査が続いています。
発掘して分かった柱の跡や礎石などによって、建物の復活はありませんが、赤い柱の列が、古の都を蓮の彼方に彷彿とさせてくれます。その柱列の右側に、畝傍山を捉えました。



2010年に、橿原市が約3千平方メートルの蓮池を作り、古代から瑞祥として知られている、寺院や蓮の栽培地から、約10種類の蓮を贈られて蓮池として栽培されたのが初めだそうです。
蓮池の周りには、その贈り主の寺院や団体の名前と花の種類を書いた立て札が立てられています。
10種類と言うことは、後で知ったことなので、私はただひたすら抜け落とすまいと何度も、蓮池を巡りましたが、やはり9つの立て札しか撮っていませんでした。

 
  
   
 
 
 
このような広い土地に、橿原市の計画に賛同して、蓮を贈って頂いた関係者のお陰で、今花を愛で花に和みや癒しの時間を持つことができるのだと思います。
又この環境を保つための、市の努力も大きな力となって、「花と出会える・蓮と出会える」季節の喜びで、毎年ここに立つ私もその一人です。
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耳成山のある風景・2012・蓮ゾーン

2012年07月28日 | ☆ ふるさと・大和
遍昭の古今和歌集 夏・165に「風吹けば蓮の浮き葉に玉越えて涼しくなりぬひぐらしの声」
このような情景になるのは、この暑さでは、まだまだ先のことだろうと、溜息交じりに、ひぐらしどころか、クマゼミの声にうんざりして1日を過ごしています。
それにしても蓮の花は、いかにも涼やかに咲いて待っていてくれるもので、そこには癒しの空間が広がっています。

耳成山(みみなしやま・139.7m)で、大和三山のうちでは、畝傍山と共によく目立つ山です。
香具山は、多武峰連山の続きのような形態であるのに比べて、耳成、畝傍の山は独立した死火山だそうです。
山容からすれば、私は耳成山が好きです。

源俊頼の「 金葉和歌集 哀傷・154」に耳成の和歌が見られます。

「耳成の 池し恨めし 我妹子が 来つつ潜かば 水は涸れなむ」

万葉集には、この歌をいれて、耳成山が三首(他に耳成の池が一首)、畝傍山が六首、天香具山(香具山のみも含めて)が十首以上詠まれているそうです。
このように古代の人々にいとおしまれてきた山に囲まれて、藤原宮跡の蓮は確かに古代をしのぶよすがとして、現在の私たちの心にも大きな存在となっています。


「今年の蓮に会いたい」毎年のこの願いを、果たし続けることは、私にとって感動の対象があり、そこに心も足も向けることができる喜びなのです。
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天の香具山と蓮 藤原宮跡

2012年07月27日 | ☆ ふるさと・大和
泥の中に根を下ろして地上では、こんなに美しく清楚な花を咲かせる蓮の花は、仏教と関連した逸話がいくつも伝えられています。
けれど万葉集には、蓮の詠が4首しかなくて、どの詠も信仰に関係なく素朴な状況を詠んだ詠だそうです。


もう10年も前、初めてここに来た時、緑の原っぱばかりの広いところに、この「宮跡」の説明板と、発掘によって分かった柱列の礎石の列の図などに、古代への想像が掻き立てられたのを思い出します。


   
藤原宮跡では、季節ごとに場所を変えて、宮跡のイメージにふさわしい花の植栽をしています。
夏の蓮の花ゾーンは、駐車場からずいぶん歩かなければなりません。
この暑い時もう少し近くまで車でいけたららくだなぁと、高齢になるにつれ、今年のような暑さの時には応えるようになりました。

毎年、花は違ってもバックにする山を、大和三山と決めてテーマのように撮っています。
今年はちょっと趣向を変えて見ました。
天の香具山 大和三山の一つです。天から降って来たという伝承があり、天(あめ)の香具山とも呼ばれます。橿原市と桜井市の境にあり、高さは148メートルです。
この山を詠んだ詠はおおくありました。
★作者: 舒明天皇
大和(やまと)には、群山(むらやま)あれど、とりよろふ、天の香具山、登り立ち、国見をすれば、国原は、煙立ち立つ、海原は、鴎立ち立つ、うまし国ぞ、蜻蛉島(あきづしま)、大和の国は

★作者:中大兄皇子
香具山は 畝火(うねび)雄々(をを)しと 耳成(みみなし)と 相(あひ)争ひき 神代より かくにあるらし 古(いにしえ)も しかにあれこそ うつせみも 妻を争ふらしき

★作者: 持統天皇
 春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣干したり 天の香具山

★作者:大伴旅人
忘れ草、我が紐に付く、香具山の、古(ふ)りにし里を、忘れむがため

★作者不詳
 いにしへの、ことは知らぬを、我れ見ても、久しくなりぬ、天の香具山

★柿本人麻呂歌集より
 香具山に、雲居たなびき、おほほしく、相(あひ)見し子らを、後(のち)恋(こ)ひむかも

 


大和三山のうちでで、一番見つけにくい山ですが、このように、古の歌人によって、詠まれているのを集めながら、藤原宮跡に立って花を見るとき、この和歌を思い起こして眺めるのも、又、楽しみの一つになるといいなぁなどと思いながら、写真に古の歌人の詠を添えてみました。
コメント (2)
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