カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

「今年で最後」語らい 福寿草を見ながら

2019年02月28日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

 

 

斜面に這いつくばるようにして、長い間一つの花を見つめて接写をしている人と出会いました。

あんな風にして撮ることができたらいいなぁ、膝を悪くしている私は、立ったままの姿勢で、

花に近づくのでなく、花をレンズに呼び込むようにして、横柄に撮っているのが、悲しくて、恥ずかしくて

このような山の撮影は、もう今年でお終いになるかも・・・と思っています。

 

その人の撮影が終わったので、今思っていたことを話しました。

 

大体同じ年代の人でした。

「毎年、今年が最後と思って出かけてきているのですが、きっと来年も、今年が最後と思いながら、

ここに来ることになるでしょうね。

来年も、再来年も、きっと。」

その人との会話から、とても温かい気持ちになりました。

 

この花に魅せられて、撮影するというよりも、花との語らいをカメラに刻み込んでいるような

話ぶりでした。

     

クリックして、大きい画像でご覧ください。

 

 

この日写したすべての福寿草を、アップしました。

技術的なものを抜きにして、素直に見た儘を、「最後かもしれない」という気持ちで

3日間に分けてのブログです。

そしていつも思うことは、津越の福寿草は、春を告げる地上の星のような存在だと・・・

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津越の福寿草

2019年02月27日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

 

 

北の地方では、咲いているのが当たり前のような感じで、そう珍しくもない早春の花だと、言われているそうですが、

この津越の福寿草の自生地は、自然のままで自生している南限の地が、ここであることを、何年か前に初めてここを

訪れた時に上の説明で知ることができました。

 

西吉野町でもかなり標高の高いこの地での自生は、福寿草を待つ身にとっては、本当に大きな喜びなのです。

この地より南の植物園や、家の庭さきに咲く福寿草は、自生ではなくいつか誰かが植栽して

大切に育てていち早く、春に花を咲かせているのだと思います。

 

『「元日草」(がんじつそう)や「朔日草」(ついたちそう)などという別名があります。
 旧暦の正月(2月)頃に咲き出すことから、新年を祝う花として、いろんなおめでたい良い名前が
 つけられたものと思われる。』と季節の花300に書かれています。

 

また、光や温度に非常に敏感で、 昼間でも陽がさえぎられると、1~2分で花がしぼみ、
 再び日があたると いつの間にか花が開く。
 寒い時期に咲くので、花びらを開閉することで、花の中の温度を
 下げないようにしているらしい。とも書かれていました。

昨日は快晴で気温も上がって、福寿草にとっては好条件の日でした。

 

中でも太陽燦さんと浴びているグループは、花弁が光っています。

津越の福寿草と逢いに行く時は、このような気象条件のそろっ時に行くといいですね。

福寿草を詠んだ俳句を、季節の花300からお借りしました。

 

・「朝日さす 老師が家や 福寿草
   与謝蕪村



 「日のあたる 窓の硝子や 福寿草
   永井荷風


 「水入りの 水をやりけり 福寿草
   正岡子規

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春の訪れの使者を育む津越へ

2019年02月26日 | ☆ ふるさと・大和

  

 

谷川に沿った細いくねくねの山道を、登って・登って・登って、やっと着いた津越の里です。

道路脇の広いところに車を置いて、この道を登り始めた時、降りてくる3人連れの人に出会いました。

「咲いてましたか。」主語を省いて尋ねた私に、「もういっぱい咲いてますよ。満開・満開、いい時に来ましたよ。」

3人の方たちは、満面笑顔で答えてくれました。 

 

 

 

 

山側に植えられた蝋梅が、谷から吹き上げて来る優しい風に、いい香りを載せて運んでくれます。 

 

 

蝋梅の向こうには3分咲きくらいの紅梅が、これもいい香りで迎えてくれています。 

 

お寺の前のお家の土手に、可愛い福寿草が散りばめたように咲いています。

ONO MATIKOさんの実家です。

何年か前に来た時には、座敷のお雛様の段飾りを見せて頂いたのですが、今日は縁側が閉まっていました。

 

 

お寺の紅梅が綺麗なので、境内に入って見せてもらいました。

 

 

かなり古木のように見えます。

急に暖かくなったので、慌てて開花したように太陽の良く当たる方が、沢山咲いています。

さぁ、お寺にお詣りして、これから地上の星たちに逢いに行くことにします。

明日に続きます。

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春まだ遠い里山

2019年02月24日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

行ったり来たりの春と冬。

もうそこまで来ている春に此処では会えるかな、里山だからまだ駄目でしょうね。

そんなことを思いながら、やって来ました。

長い新鹿路トンネルを抜けて左の山間に入っていきます 。

 

明日香の稲渕で見る、昔からの慣わしの村の境界を示す、勧請綱が谷から谷へと掛かっています。

 

 

2羽のフクロウのご挨拶は、初めて来た何年か前と同じです。 

 

 

手作りらしい休憩の東屋は、この里山のご主人の手になるものでしょう。

優しい心遣いが嬉しいものです。

 

  

冬の名残の花の園には、枝一杯の蝋梅が甘い香りを届けてくれました。

 

その先には、5分咲きの紅梅です。

春になったら沢山咲く花の、下の花園には下りて行けません。

でもこうして春を知らせる花が、里山で待っていてくれたのは、「もうすぐ本当の春の訪れ」

の里山のメッセージだと思いながら、水芭蕉や、九輪草で賑わう「鹿華苑」を思い浮かべながら

山を降りました。

 

お地蔵さまに「さよなら」の手を合わせてきました。

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大滝ダム

2019年02月23日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

「ようこそ 大滝ダム」のモニュメントが、何年か前に来た時と同じように迎えてくれています。

花の季節でもなくただ目の前に静まり返った、深い色の水面を見せてくれる、何か寂しいような湖が

広がっているだけの早春の大滝のダム湖です。 

 

昼食時間に通ったレストランからのダム湖です。

風の強い日でしたから、何かががたがたなって、少し気味悪く思いました。

 

 

対岸には住む人の家はありません。

 

 

車で行ける所まで、湖畔に下りて行きました。

 

 

対岸の施設です。

対岸までのダム湖の橋を、以前来た時は、渡ったように思いのですが、今回はその橋の所に行くまでの所で

通行禁止の標識だ立ててありました。

 

 

このモザイクは龍を表しているように見えます。 

 

 

堰堤の手前の、塵止めのロープが、湖面を渡る強い風で、弧を描いています。

 

 

 

 

やっぱりこれは、龍のように見えます。きっとパンフレットでも貰ってくれば、説明がるのでしょうが、

誰もいないこの場所が、寂しくて早く帰りたくなりました。 

 

少し乗り出して手を伸ばして、先程見た浮ロープを撮ってから、ダム湖を後にしました。

早春の寂しいドライブのひと時でした。

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