カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

般若寺 紫陽花と初夏咲きコスモス その2

2018年06月24日 | ☆ ふるさと・大和

 

  

般若寺型石灯籠 鎌倉時代

本堂前あたりがコスモスが開花が多くみられます。

そのコスモスの中から、すっくと立ちあがっているような、石灯籠は般若寺型別名、文殊型と言う名灯籠です。

 

豪華な蓮台、宝珠など各部が装飾性に富んでいます。

火袋には唐獅子、牡丹、鳳凰の彫刻が見られますが、うまく写すことができませんでした。

この型の最古の作は東京椿山荘に現存しているそうです。

 

  

本堂 江戸時代、旧金堂が焼けた後、1667年再建されました。

屋根は入母屋造り外回りは吹き放しとなっています。

これは古様の形式を残したものだそうです。

 

  

鐘楼は薄紫の紫陽花に飾られて綺麗です。 

 

 

別の面から見ますと、コスモスが咲いて二つの花のコラボもまたいいものです。

 

 

百日紅の古木の間から、ブルーの紫陽花が顔を覗かせているのが面白くて写しました。

 

本堂の前のコスモスを隔てて、大きなカンマン石があります。

 

お不動様の真言を唱えながら、膝を石に当てて回復祈願をしました。

 

 

西国三十三所観音石仏が、コスモスの中から微笑みを送ってくれそうです。

これは江戸時代に、元禄十五年山城の国北稲八間の寺島氏が、病気平癒のお礼に奉納したものだそうです。

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般若寺 紫陽花と初夏咲きコスモス その1

2018年06月23日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

昨年来駐車場が整備されて、お詣りしやすくなっています。 

 

秋のコスモス寺としてよく知られそのコスモスと石仏たちに出会いたくて、

何度ここを訪れたことでしょう。

今年は梅雨のさなかに早咲きのコスモスが咲いているという情報を見て

雨のやみまに般若寺を訪れました。 

 

 

 

 

 

般若寺「楼門」

境内西側に位置する般若寺を代表する建造物の一つです。

門は老朽化が進み改修が必要な状況となっていますが、「京街道」に面する形で現在も実に堂々とした姿を見せており、

般若寺境内に存在するものとしては唯一国宝に指定されています。

「楼門」建築の区分においては日本最古の建造物となっています。

 

 

 

 十三重石塔(重要文化財、鎌倉時代中期 建長五年 1253年、花崗岩、高さ 14.2m)

各面に二重円光背を負い蓮華座に坐す顕教四仏(西面:阿弥陀、北面:弥勒、東面:薬師、南面:釈迦)を画面いっぱいの線刻ですが、

それをきちんと撮影することはできませんでした。

 

コスモスの優しい佇まいに、境内の石仏様は、なお優しく待っていてくれます。

 

 

 

アジサイとコラボして咲く、初夏咲きコスモスは、

お寺でいただいた資料によりますと、8種類3万本が植栽されれいるそうです。

8種類のコスモスの名前が、ユニークなのもありますので、ここに転載しておきます。

ダブルクリック・カップケーキ・ピコティー・サイケ・シーシェル・センセーション・美食混合・デァボロ

今にも雨が降りそうでしたので、いただいた資料で、花とその特徴をじっくり見比べることなく慌てての撮影でした。

 

 

 

この短歌と同じ心境で境内の御仏とコスモス、アジサイを短い実感でしたが、

愛でつつ、誰一人詣でる人のない、梅雨の午前中、般若寺を独り占めする贅沢な時間をいただきました。  

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和菓子の日 嘉祥菓

2018年06月22日 | ★ 日々の呟き

 

  

少し遡りますが、久米寺へ紫陽花を見に行った日の帰りのことです。

「水無月」があるかしらと、和菓子店へ立ち寄りました。

 

水無月はありました。

外郎の三角の台に、小豆と杏子を載せた2種類がありました。

お店の人の話では、6月30日に食べるのが正しいしきたりだそうです。

月末にまた来たらいいと思って、この日にも買って帰りました。

1年に1回の嘉祥菓を食べる日のあることを教えてもらいました。

その日は6月16日とのことでした。

そのルーツについて調べてみますと、とらやのHPにありましたので、興味のある方はご覧ください。

 

 

16日土曜日の午前中にお店に行きました。

白玉団子が16個小豆の中にずっしりと入っていました。

白玉善哉とでも表現したらいいのでしょうね。

水無月と同じように、1年の半分を無事に過ごし、これから半年の佳きことを願って、京都では古い時代からの

和菓子を食する習慣だったようですが、このようなことは、初めて知りました。

 

 

1日限りの限定品だとのことでしたので、その日は予約をして帰りました。

後先になりますが、美味しいものなら、年中行事に取り入れたら、

何となく日々がゆたかな気分になるような気がします。

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久米寺 その5 多宝塔と紫陽花

2018年06月21日 | ☆ ふるさと・大和

 

  

久米寺宝塔(重要文化財、江戸時代初期、とち葺、高さ 14.5m)

 

久米寺の紫陽花の花を観賞し、明日で終わりにしますと、書いてから再びパソコンに

向かうまで、自然災害の恐ろしさに、打ちひしがれたような気持ちで 過ごしました。

今日で最後の多宝塔と紫陽花と題して、写真を見ながら、当時のことを思い出しつつ

綴っていこうと思います。

多宝塔は、境内から見える正面だけは、いつでもお詣りの時に、見ることができますが、

多宝塔の回りを、間近にお参りできるのは、紫陽花の季節だけだそうです。

 

  

    

塔域に入ってまず目に付くのは、大きな木の周りにいらっしゃる、七福神の石像です。

それぞれの位置で、塔を御守りしているのでしょうかしら。 

 

 

あじさい園を一回りして、池に架かる赤い橋を渡ってから、塔の横から入る時、このような

綺麗な紫陽花の花が大きな石の瓶に浮かしてありました。

 

 

「養老2年(718)インド摩伽佗国の王善無畏三蔵という人が来朝、

約2年間のあいだに高さ10.909m四方の塔を建立し、

3粒の仏舎利並びに大日経を塔内に納めた」

奈良の塔と言うところに記されていました。  

 

多宝塔は、慶安年中(1648~1652)に焼失し、

その後、嘉永初期に仁和寺の旧塔を移築したのが、現在の多宝塔です。

 

 

 

 

塔の周りをまわりながら、四方それぞれの紫陽花と塔を何とか入れようとしながら、

写していきました。

 

 

 

 

紫陽花は、まるでお供えのように、大きな花を咲かせていました。 

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可憐な紫陽花 久米寺紫陽花園 その4

2018年06月17日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

久米寺の紫陽花園の中を、数多く・彩とりどりの、花を楽しみながら、ずいぶん時間をかけて

惹かれる花の前では立ち止まり、振り返っては全体の美しさを、何度も眺める散策でした。

中でも、私の好きなのは、この紫陽花です。

あまり方々に分かれて咲いていなくて、電車の見える細い敷石道の途中に、何本かありました。

装飾花の花柄がながくて、薄紫とか、薄青い色あいに惹かれました。 

 

スミダノハナビなのか、シチダンカなのか、私には見分けがつきませんが、

この花の持つ可憐な雰囲気が、すごく好きなのです。

私と同じようにじっと大きなカメラを向けて長い間、この花と向き合っている青年がいましたが、

撮影にあまり熱心だったので、声を掛けて花の名を訪ねることも憚れて、そっとその場を離れ、

電車を写してからまたこの花の所に戻りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優しい花に癒されて、今年もここを訪れて、よかったと思います。

次は、多宝塔と紫陽花を纏めて最後にしようと思います。

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