寒牡丹を愛でつつ、ゆっくりと境内散策をするのも、ここに来る
楽しみの一つです。
菰藁を被った寒牡丹を、後ろから眺めると、まるで雪ん子のようです。
雪の日には来ることができませんが、雪ん子を瞼の裏に描きながら
見つめるのも、ここに詩の素材があるような気がします。
屋根越しに二上山の峰が見えます。
灯籠と山茶花です。
大きい花を咲かせています。
この鐘楼の向こうにも、山茶花の木があります。
山茶花は今花盛りです。
庭の石仏も、その優しさが、山茶花と共にとてもお似合いで、暫く立ち止まって、
眺めていました。
境内には、歌碑や句碑が沢山あります。
与謝野鉄幹、晶子の歌碑や、手紙文などもあり、つい時間の立つのを
忘れて、いつ来ても読んでいます。
中将姫伝説の井戸と、絹糸を持った中将姫像は、山門近くに
訪れる人を待っていてくれます。