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昼食をした夢市茶屋で、明日香村 食のガイドブック「飛鳥で美味しい食散歩」という小冊子を貰った。
「このガイドブックに掲載の3店で飲食し、店舗シールを、各1枚ずつ集めてご応募いただくと抽選で明日香村オリジナル飛鳥米(5kg)が当たります。」このような応募はがきの1枚目に夢市茶屋のシールを貼って手渡してくれた。
抽選ということにはいつも縁がないので、飛鳥米には期待しないけれど、この冊子の中の「食のガイド」に魅力を感じた。
度々明日香を訪れるが、その都度どこかで食事をし、珈琲タイムを取っているので、これがあるといつもとは違った店を訪ねる楽しみがある。
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「どこかで珈琲を飲んで帰ろう。」ということで、早速ガイドブックを見ながら、R169に合流する手前で目に入ったのが、この珈琲の館だった。
いつもこの飛鳥駅の前を右折して明日香村の目的地に行くので、このお店は知っていたが、入ったのは初めてである。
ガイドブックを見ていなかったら、おそらくいつものように通過点に過ぎなかっただろう。
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Kちゃんは、館のオリジナル珈琲をオーダーしたが、私は迷いながら初めてのものに挑戦した。
それは珈琲ぜんざいだ。
大きいぜんざいの器に、昆布茶、塩昆布、ミルクピッチャーには珈琲の時より多い量のミルクが入っている。
運んできた時、ミルクはお好みによって自由にしてくださいとのことだった。
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蓋を取ると、いい具合に焼けた角餅が浮かんでいる。
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スプーンで一さじ口に運ぶと、珈琲の香が広がる。
ぜんざいの濃厚な甘さではない。
そこで、フレッシュミルクを入れた。
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器のそこから小豆をすくってみた。
極小のような小粒の小豆がスプーンに載っている。
ここで初めてゆっくり味わいながら珈琲ぜんざいを、飲んだと言うより食べたといった方が適しているような感じだった。
お汁の部分が香りのよい珈琲味で、ミルクを入れるとマッチする。
木のスプーンで小豆を救い上げ口に運ぶと薄味の小豆が美味しい。
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あれっ!まだ何かあるとスプーンに掬い上がったのが、栗である。ここにきて栗ぜんざいだと、念の入った演出に感心する。
生まれて初めて食した、珈琲ぜんざいは、なかなか美味しいものだった。