カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

あのダムは 今

2012年02月09日 | ☆ ふるさと・大和
奈良県吉野郡川上村の、大滝ダムの現在の様子である。
ダムにはかなり水が貯まってきている。
昨年末に、新聞であったかラジオだったか、「平成23年12月15日より再度試験湛水を開始いたします。」と言うことが発表になったのを記憶している。

大滝ダムは平成15年3月17日から試験湛水を開始したが、その後白屋地区で亀裂が確認され、家屋の傾きなど深刻な問題が発生したため、試験湛水は中止していた。
平成17 年12 月 白屋地区地すべり対策工事着手、平成20 年 8 月 迫地区、平成20 年 9 月 大滝地区の地すべり対策工事に着手し、平成21年2月に白屋地区、23年3月には迫地区、23年11月には大滝地区の地すべり対策工事が完成した。
このような経緯があって、再度試験湛水中である。
平年並の降雨があれば平成24 年5 月上旬には満水となり、その後水位を低下させ、6 月下旬には試験湛水が完了する予定である。
以上は、紀の川ダム統合管理事務所からだされている参考資料を、簡略に纏めた。
   
あと4ヶ月くらいで満水になる状態なのだと、ダムを見ながら思った。



このダムを写したのは、この食堂で今日のサービスランチを頼んで、出来上がるのを待つ間、外に出てダムが見える範囲を撮ったのだった。



食事が済んで、もうダムも見たし帰ろうかと思ったが、友人がもう少し上の方まで行って見ようと言ったので、ちらついていた雪もやんだことだし山のドライブもまたよいだろうと大台方面へ向かった。
暫く行くと交互通行の信号待ちになった。
この橋を渡って対岸の県道を走るようになっている。


    
R169はこれから先通行できなくて迂回路の対岸の山際を走る県道を走ることになった。
助手席に乗っていたのでカメラを手にして、国道側の山肌を目にして驚いた。思わずシャッターをきっていた。
山の上から大崩落である。
帰って調べたら、幅100m、高さ300mの崩落で国道は完全崩落している。
こんなに大きな崩落を同じ県内にいながら全く認識しなかったのは、台風12号の被害が当市や、天川村、十津川村、野迫川村と近いところが酷かったことや、被災した人、亡くなった人行方不明の人のことなどがごく身近に起こっていたためだったような気がする。

報道の取り上げも人的被害の方を大きく取り上げていたせいもあるだろう。

台風12号は、川上村に巨大な深層崩壊による土砂崩れをもたらしていたのである。
交互通行ではあるが迂回路が確保され、今復旧工事が懸命に行われている。

問題の大きかった大滝ダムを見に行ったが、川上村の大きな深層崩壊を目にして大きなショックを受けた。
コメント (4)
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