「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

秋本康の逆襲! AKB48はモー娘。を踏みつぶせるか2 石橋貴明の存在

2006年05月29日 23時25分50秒 | 人々
 モーニング娘。は光に満ちていた。彼女たちには影がない。使われる色は常に強い照明の下でこそ映える色であり、性格も明るくて元気であることが要求されていたように思う。
 その半ばマニュアル化され、浮世離れした存在に対し、ファンは一種の疑いの目をもっても当然のことといえる。

 そしてその「疑」を代弁してくれたのが石橋貴明であり、中居正広であったはずなのだ。

 「うたばん」で、石橋貴明とモー娘。の関係は、つんくが強制的に光の国に存在させているモー娘。たちを、現実の生々しさの中に引きずり出そうとして闘った歴史であり、そういう石橋の態度に憤慨しつつも、ファンは鉄板の強さでそれを跳ね返すモー娘。たちに自分の抱いた「疑」の愚かさを知ることで、更に深くモー娘。の世界に引きずり込まれることになる。
 
 石橋貴明の手法は、メンバーの差別化である。

 贔屓という年頃の女の子が最も嫌がる方法で攻め抜き、彼女たちを光の世界から外に連れ出そうとする振りをした。

 秋本氏と石橋貴明がタッグを組むことは間違いないところであろうが、どういういじり方をして、その存在感を知らしめようとするのだろうか。

 AKB48は光の国ではなく、秋葉原の歩行者天国に出没する存在であり、メイドの、萌えの、エロゲーの延長線沿いに展開されるべき存在なのであるから、辛み方にも工夫が欲しいところではないだろうか。

 さて石橋貴明は、AKB48を、おにゃんこのように、モー娘。のように、オールナイトフジの女子大生のように、扱うのであろうか、はたまた完全オリジナルでいくのか。

 秋本氏の戦略とともに、その動向が気になるところである。