「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

ガソリンを売る側と買う側について考える

2006年05月06日 15時55分52秒 | 日記
 僕はいつもガソリンを藤枝市で入れている。藤枝市の大洲街道沿いにはJRの南側に4つのガソリンスタンドがある。

 そのうち1軒が完全にセルフにしていて、もう2つは給油だけセルフというシステムになっている。
 僕が愛用しているのはその3つのうちのどれでもなく、なかでも一番振る錆びたエッソのガソリンスタンドで入れている。
 そこはおじいさんが二人とお祖母ちゃんと多分其処の娘さんとでやっている、スタンドで、スタンド自体は狭くて、設備的には綺麗じゃない。

 でもちゃんとガソリンを入れてくれて窓を拭いてくれて、話しかけてくる。

 値段は激烈な価格競争をしているわけではなさそうであるが、それでも僕も住む街でセルフで入れるのと変わりなく、クレジットカードを作らない限りは、値段はどこのスタンドも同じである。

 自分で給油するのが面倒くさいのかとも思う、だったら給油だけしてくれる綺麗で広々したとこでも良さそうな気がするのだが、そういったとこは必ずバイトの兄ちゃんちや、お姉さん達が対応してくれて、言葉のリズムとか普段彼等がつかっていないだろう言葉遣いから察せられる感情なりが、たとえワンパターンのお祖父ちゃんやお祖母ちゃんのセリフでも、なんだか胸にはいるときに引っ掛かる飲み込みにくさみたいなものがなくて、こちらが自然体でいられる。

 まあ僕もそういう歳なんだと言ってしまえばそれまでなんですが、今日は1リッター132円でした。

 「まだ上がるんですか?」と聞くと、「6月にもう2円ほど上がるようだね。」と答えてくれました。

 「もう買えやしないよ。」というので理由を聞いてみると、

 ガソリンスタンドはガソリンをタンク車単位で買ってるそうで、希望分だけというわけにはいかないのだそうだ。
 だからいつ買うかに、もしくは売ってもらえるかで随分と違うのだそうだ。

 それはこれまでと同じだから、それほど問題はないにしても今回のような石油の値上がりはやはり困るのだそうだ。
 
 つまり今ガソリンは現金で取引されているそうで、そうなるとそれだけの現金ガソリンタンク車単位で用意しなくてはいけないのですね。

 そういう現金は集められないって言うのがスタンド側の苦しい所なんですね。スタンドも大手で、宇佐美石油みたいにチェーン店化してれば何とかなるのでしょうけど、個人経営の所じゃそれだけの現金は持ち合わせていないのが現状らしいのです。そうすると一時的にでも何処からかお金を借りてやらなくちゃいけないそうで、その分利益が減ってしまうという悪循環に陥るようです。

 なんとか頑張ってもらいたいなあと応援するしかないのが寂しいね。