さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

塔頭寺院・善能寺の祥宮殿

2015年12月17日 | 名所史跡

     弘法大師、空海が創建した古刹を訪ねました!

 泉涌寺の塔頭寺院「善能寺」(ぜんのうじ)

 西暦823年、弘法大師・空海の創建とされている古刹です

境内にはひっそりと稲荷社が建っていて " 日本で最初の稲荷社 "

と云われています。その由来は開山した弘法大師が東寺の南門で

稲を背負った老翁と出会ったそうです

老翁は自らを八条の二階観音堂に住する紫守長者と名乗り、無者に

福を与え、空海の仏法を守護する者だと言ったそうです

空海は喜び、赤飯を供し、法華経を講じて紫守長者を稲荷大明神と

尊称し、稲荷社を祀り、供養したと伝わっています

 

 善能寺の由来

 

 屋根のラインが綺麗な宝形造りの「祥空殿」

紅葉と芝生の緑と参道の石畳との調和が美しく、

静かに佇む祥空殿が映えて見えました!

 祥空殿は昭和46年に北海道の山岳地に遭難したバンダイ号の

遺族の一人が供養にと寄進したものだそうです

バンダイ号墜落事故は1971年、風雨の中、函館空港に着陸直前の

東亜国内航空のYS-11が郊外の横津岳に墜落し

乗客、乗務員68名全員が犠牲になった事故です

 「遊仙苑」と呼ぶ庭園

 昭和の名造園家、重森三玲の作とされています

 

 白砂に「南無観世音」の三尊石組の慰霊碑

 道に迷い、偶然立ち寄った泉涌寺の塔頭寺院・善能寺には

お稲荷さんの逸話とか、航空機事故の犠牲者を慰霊する

宝形の美しい祥空殿があったりで

思いもしなかったいい出会いがありました!

   

 

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