弘法大師、空海が創建した古刹を訪ねました!
泉涌寺の塔頭寺院「善能寺」(ぜんのうじ)
西暦823年、弘法大師・空海の創建とされている古刹です
境内にはひっそりと稲荷社が建っていて " 日本で最初の稲荷社 "
と云われています。その由来は開山した弘法大師が東寺の南門で
稲を背負った老翁と出会ったそうです
老翁は自らを八条の二階観音堂に住する紫守長者と名乗り、無者に
福を与え、空海の仏法を守護する者だと言ったそうです
空海は喜び、赤飯を供し、法華経を講じて紫守長者を稲荷大明神と
尊称し、稲荷社を祀り、供養したと伝わっています
屋根のラインが綺麗な宝形造りの「祥空殿」
紅葉と芝生の緑と参道の石畳との調和が美しく、
静かに佇む祥空殿が映えて見えました!
祥空殿は昭和46年に北海道の山岳地に遭難したバンダイ号の
遺族の一人が供養にと寄進したものだそうです
バンダイ号墜落事故は1971年、風雨の中、函館空港に着陸直前の
東亜国内航空のYS-11が郊外の横津岳に墜落し
乗客、乗務員68名全員が犠牲になった事故です
「遊仙苑」と呼ぶ庭園
昭和の名造園家、重森三玲の作とされています
白砂に「南無観世音」の三尊石組の慰霊碑
道に迷い、偶然立ち寄った泉涌寺の塔頭寺院・善能寺には
お稲荷さんの逸話とか、航空機事故の犠牲者を慰霊する
宝形の美しい祥空殿があったりで
思いもしなかったいい出会いがありました!