さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

女人高野の 「室生寺」

2014年12月15日 | 巡拝日記

    国宝の美しい五重塔で知られ、女人高野と呼ばれる

「室生寺」に行って来ました!

女人禁制であった高野山に対して女性の参拝を許していたことから

「女人高野」の別名がある名刹です 

室生寺は奈良県宇陀市の奥深い山と渓谷に囲まれた地に在る山岳寺院で

奈良時代の末期、皇太子の山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒を

興福寺の五人の高僧らによって祈願したことから勅命により

国家のために創建されたのが始まりとされています 

 室生川に架かる朱塗りの反り橋「太鼓橋」

「宀一山 室生寺」 (べんいちさん むろうじ)

山号の「宀一」は「室」の字のうかんむり「生」の字の最後の一画から

名付けられたと伝わっています

「仁王門」 

   

阿吽の仁王像 

 参道に入り振り返って見るほど美しい門です!

自然石を積み上げた幅広の急な石段は「鎧坂」と呼ばれていて

両脇には石楠花が覆い繁っています

国宝の金堂 

金堂は正面側面共に五間の単層寄棟造り、柿葺きで内陣に国宝、釈迦如来立像

向って右に薬師如来像、地蔵菩薩像を左には文殊菩薩像、十一面観音菩薩像を

安置し、その前に運慶の作とされる十二神将像が一列に立ち並ぶ姿は

圧巻で迫力のある光景は暫し、時間と寒さを忘れるほどでした!

 国宝の灌頂堂 (本堂)

室生寺本尊の如意輪観音菩薩像が安置される堂のことで西暦1308年に建立

五間四方の入母屋造りの大きな建物になっています

 弥勒堂

桁間三間、梁間三間の入母屋造り、柿葺きの鎌倉前期の建築で

国宝の釈迦如来坐像を安置しています

 国宝 五重塔

 屋外に立つ古塔としては16.1mと我が国最小の塔で

西暦800年頃の建立は法隆寺の塔に次いで二番目に古い塔です

 屋根の勾配がゆるく軒の出が深い檜皮葺の造りで

朱塗りの柱と白壁との対照が鮮やかな室生山で最古の建築です

      

この後、原生林に囲まれた

700段もの石段を登って奥の院へと進みます!

      

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