さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

巨大磨崖仏の「大野寺」

2014年12月17日 | 巡拝日記

   

 室生寺の西の大門に位置し、寺の前を流れる宇陀川の対岸には

巨大な弥勒磨崖仏があって

春にはしだれ桜の名所になる「大野寺」を訪ねました!

「楊柳山 大野寺」

大野寺の寺史は西暦681年、役行者の小角によって草創。

824年には弘法大師空海が室生寺を開創する際、この地に

堂宇を建てて弥勒菩薩像を安置し「慈尊院弥勒寺」と称した。

後にこの地の名をつけて「大野寺」と改めたと伝わっています

 大野寺の寺門

左側が新しく作り直されていますが、何があったんでしょう?

本堂前のしだれ桜

樹齢およそ300年と云われる巨木です! 

大野寺 本堂

本尊 木像の弥勒菩薩立像を祀っているそうですが秘仏で見られずに残念! 

 しだれ桜はピンクと白、二種類あって名所らしく見事な咲きっぷりと

云うことなので機会があれば是非、観てみたいと思いました 

 対岸の切り立った岸壁に13.8mと国内でも最も高いとされる

弥勒磨崖仏が線刻されています

線画なので姿はクッキリせず見ずらいですが、

この大きさで彫った苦労は相当なものだったでしょう!

 岩壁を光背形に彫り窪めた中に線刻した弥勒磨崖仏は毎年、三月に

行われる「お水取り」神事を1260年もの昔、初回に執り修めたとされる

笠置寺の磨崖仏の弥勒菩薩を真似て造られたと伝わっています

 「遥拝所」

境内から眺める弥勒磨崖仏用のお堂です

大野寺は女人高野の室生寺と深く関わりがあることと、春を告げる「お水取り」の

神事を1260年ほど前、初回に執り行ったとされる笠置寺とも繋がりがあることを

今回の奈良巡拝で初めて知り得ることが出来て古寺名刹巡りの

楽しさが広がったような思いがしました!

  

コメント
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