東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

火のないところに

2021-12-30 17:30:00 | 日記
 煙は立たない。昔から言われることわざってやつですね。昔はそうだったんだと思います。ところが、いま皆様が読んでおられるブログを筆頭に、Twitter・Instagram・YouTubeなどSNSが発展してしまった現代では、数人の言葉が「根拠のあるなしに」関わらず、容易に拡散されてしまいます。「根拠(火)のない」ところにも、煙は立ってしまうのです。

 私自身も21年も教室をやっておりますと、良いうわさも悪いうわさも人伝いに広がってしまったという経験をたくさんしています。もちろん、直接的な誹謗中傷に関してはきっぱりと否定するわけですが、「うちの子供には合わなかった」的な評価に関しては否定のしようがありませんので、甘んじてお受けするしかありません。すべての生徒と保護者の民さんに満足していただけるものをご提供することは不可能だと思っておりますので、体験授業や懇談の際に私の考えはくり返しお伝えさせていただくようにしております。

 ここで大切なことがありまして。「生徒や保護者のみを向いていると、外のことが何もわからなくなる」というものです。私自身は地域の皆様のみならず、同業の先生方(そろばんも学習塾も)とわりと仲良くさせていただいている方かもしれません。地域での評判や評価など、保護者の方だけでなくお子様が私の教室に通っていない方からのお話なども耳に入ってくることが少なくありません。

 内側からの目線と外側からの目線は、大きく異なることが少なくありません。たとえば厳しさに関することや実績に関することです。どこからか身に覚えのないうわさ話が出ていたりすることがないとは言いませんが、よくよくお話を聞くと「あ~、あの一件に尾ひれがつくとそういう評価になるんですか」ということがほとんどなんです。つまりは関係がこじれかけた時に、面と向かってお話をさせていただいた保護者の皆様や、生徒とは問題が解決しているのに、その「こじれたお話」だけを聞いて、さらに脚色が加わっていると「え~!」というお話になって私の耳に届くと。こういうことがあるわけです。

 さて、それでも(なんなら理不尽だなと感じても)問題点と感じれば是正していく必要があります。そのために私は、保護者の皆様と懇談をできるだけさせていただくことを心がけていますし、「私の教室に通っていない」方からのお話や噂話も、聞くことができる機会があればできるだけ聞かせていただくようにしています。そうした、時には「理不尽クレーム」とも言われかねないようなご意見の中にも、改善のヒントがたくさん隠れているものなんです。

 自分にとって都合が悪いお話や、クレームの類。あるいは上から目線と感じるようにご指摘やアドバイスも、私はできるだけすべて飲み込むようにしています。そしてじっくり考えたうえで判断するようにしています。目も耳も口も全てふさいでしまっては、自分自身の進化が止まってしまう気がするからです。

 私自身はここ数年で「火のない所に煙は立たぬ」というよりは「なんらかの火種があるから煙が立つ」というふうに考えるようになってきた。そんなお話でした。
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