東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

今年1年の指導を振り返って

2021-12-30 18:00:00 | 日記
 禍の中で2度目のお正月を迎えようとしています。去年の今頃とは違い、随分と戦い方もわかってきた部分も多くなってきたように感じます。効きが必ずしもよくないとはいえ、飲み薬の開発も進み一部は実用化が始まりました。子供たちを取り巻く環境もある程度持ち直し、今年は学校を止めることなく年末を迎えることができました。

 幾度となくやってくる感染のピークを見ていると、もう一度一斉休校に近いことが起こるかもしれない。そう考えて今年は各教室の学びの環境を整えることに腐心しました。換気扇の設置、網戸の張替え・取り換え・新設、カーペットをタイルカーペットに取り換え(掃除が格段にしやすくなりました)、消毒液設置個所の増設、教室収容人数の制限などなど。これ以上は難しいなというくらいに設備投資しました。これは単純に学びを止めたくなかったからです。それ以外の理由はありません。

 禍に見舞われた当初は、全国の学校が一斉休校となりました。あの後、子供たちが日常の学びを取り戻すのに実に数か月かかったことを記憶しています。こんな禍の中、通常の学校生活が制限されるのに、指導要領の改訂・教科書の変更は待ったなしで進みました。制限された学びの中で、学ぶべき中身は増加の一途をたどっています。

 そんな中で、私はあえて難しい中身をできるだけシンプルにすることを考えました。そろばん指導では競技大会系統の指導を一部ストップして、丁寧なそろばんに集中するようにしました。漢字指導では花丸をつけたり、ほめたりと勉強と思う中身を苦痛に感じにくいように気を配りました。

 塾指導ではとにかく丁寧に。そして自分から勉強に向かう姿勢を育てることに意識を向けました。失われた学びの期間にたくさん抜けてしまったことを補うように気を付けました。新しい単元に入るたびに、わかっていて当然の中身をもう一度復習することを徹底しました。

 社会なら地図帳を、国語・英語なら辞書を、数学なら途中式や図を、理科なら図録やネットから動画や図表を。これらを「確認」することを。「自分でも学びに必要な道具を使いこなせるように」なってほしいと思いながら指導しました。

 ようやく何人かに伝わって結果が出始めた生徒がいます。その様子を見て意識が変わり始めた生徒も出てきました。子供たちは打たれ弱くなったと以前に書きましたが、今は打たれ弱くなっていても仕方がない社会情勢なので、壊れないように「少しずつ」強くなってもらうようにと考え続けています。

 今年は「子供たちに合わせて指導する」ことを強く意識した1年だったと、このブログを書いて改めて思いました。来年は少しずつ「ここまではできるようになってほしい」と、引っ張る指導を戻していくことを考えていきたい。そんなことを思っています。

 今年は去年出来なかった「20周年記念」のイベントを、「21周年」として改めてさせていただきました。そして7名の生徒の皆さんと新しいご縁を頂戴いたしました。ここに改めまして感謝申し上げます。

 皆様の新しい年がすばらしき1年となりますよう、心から祈念しております。明くる年もご支援賜りますようお願い申し上げます。今年もお付き合いくださいましてありがとうございました!
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