東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

基礎的信頼感~匿名コメントのあなたにこそ読んでほしい~

2016-03-30 15:25:10 | 学習・塾に関する中身
 「基礎的信頼感」という言葉をご存知でしょうか?

 あくまで実験的事実は、ネズミやサルといった動物(哺乳類)での実験しかありませんが、乳幼児の時期に親とのしっかりとしたやりとりがないと、攻撃的な衝動性を身に付ける割合が圧倒的に多くなるという傾向があります。一般的には哺乳類の事例は哺乳類である人間にも当てはまるであろうという考え方に基づいて、人間の乳幼児でも、親とのスキンシップが不足すると、この時期に本能的に抱くことができる「無条件で守られる」という気持ちが育まれにくくなるのだそうです。

 このように、無条件に守られるという心の根底にある大人との関係性を「基礎的信頼感」といいます。そしてこの「基礎的信頼感」自体は、母親である必要は必ずしもなく、父性からでも得ることができるようです。

 確かに今まで、そろばん教室で約500名。中学の非常勤講師で約400名。小学校のそろばんボランティア出前授業でのべ100クラス(およそ三千人)。子供たちと接してきましたが、確かに問題行動を起こす子供の多くは、親御さんとの関係が良好ではなかったと感じます。

 さすがにそろばんの生徒にはなかなか、「基礎的信頼感」がないと感じる生徒はいませんが、「とりあえず習わしとけばいい」的な考え方で、あまり子供に興味のない親御さんがいなかったわけではありません。確かに私がそう感じた生徒は、すぐに私のもとに来ます。いわゆる「承認欲求」が異常に高い傾向を感じます。

 私は経験上、「基礎的信頼感」が少ないレベルのこどもは「承認欲求」を満たされる経験が少なかったと思っています。

 だから私は、普段の授業の中で、できるだけ子供たちが話しかけてくる中身を聞き続けるようにしています。もちろんお勉強が始まれば、本来はそんなことをしていてはいけないのです。でも私の教室では「パソコン訓練」の際に、こうした子供たちのちいさなSOSを感じたときは「どうしたん?」とお話を聞くようにしています。

 小学生から「基礎的信頼感」を再構築することは難しいけれども、「承認欲求」を少しでも満たすことは可能であると考えます。こうして小さなころから、子供たちとしっかりと接してきた自負があるからこそ、高校入試も子供たちと頑張りぬけるんだなと、とある先生とのメールのやりとりで再認識しました。

 先日のコメントのあなたへ

 おそらくあなたの文体から考えるに、あなたも瓢箪山地区で塾をしている(しかも個人で)塾の先生でしょう。ブログの文体とコメントの文体が似ています。私のことをとやかく言う前に、あなたを信じてお子様を預けている保護者の皆様と、そして今目の前であなたを信じている生徒たちに対して、少なくとも恥ずかしくない授業をしてください。
 もし、きちんとお名前を書いてコメントされるならば、正々堂々論に応じます。私の至らない点は伏して反省する覚悟はあります。しょうもないコメントを書いている暇があったら、もうちょっと子供たちとしっかり向き合ってください。それができないなら、塾の先生は辞めてくださいね。

 少なくとも、あなたよりは教育に関わる事柄に関してきちんと勉強しています! それがね、大事な大事なお子様をお預かりする者の、義務であり責務なんですよ。真剣なコメントをするか、アホなコメントを辞めるか、塾の先生を辞めるか、いずれかでお願いします!
 
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ただいま~ ②

2016-03-29 19:59:23 | 日記
 今日はそろばんの春の遠足in鈴鹿サーキットでした。

 みんな本当に楽しそうに走り回っていましたね。

 ただ、最近はバス料金の値上がりが著しく、以前のようなお値段での実施が難しくなってきました。

 一応、春の遠足は今年度で終了の予定です。

 バス料金が値下がりの方向に改定されれば、実施するかもしれません。

 来年度以降も実施すればお子様を参加させたいという方がおられましたら、コメント欄でお知らせください。

 来年度以降の参考にさせていただきます。
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I have a dream

2016-03-28 08:17:49 | 日記
 中学3年生の英語の教科書に、この英文が出てきます。有名なキング牧師の言葉です。

 「私には夢がある」ではじまるこの文章は、端的に言えば人種差別がなくなることを望んだものです。

 そして私にも夢があります。それは私のもとで学んだ生徒たちの子供が、私のもとで学んでくれること。そしてその時、親になった教え子に「せんせ~、かわらんなあ」と言われることです。

 さらに、こうして育っていってくれるこどもたちが大人になり、親になったときに、こどもに全力でぶつかっていく人になってほしい。

 最近、親からの虐待にSOSを出し続けたにも関わらず周りの大人たちが見殺しにしてしまった事件を想うと、やりきれない想いです。

 じゃあ、私に何ができるのか? それは「どうせ大人なんか何もしてくれへん」と思わせないように、子供たちと全力で向き合うこと。これしかできません。でもこれだけは教師としての人生を終えるその時までは少なくともがんばり続けたいと思います。
 できることならば、天寿を全うするその日まで、そうありたいと想います。

 今、苦しんでいるあなたがいるならば、絶対に絶対にあなたに真剣に向き合ってくれる大人は絶対にいます。どうか「どうせ」と思わずに、周りの大人たちにその苦しみをぶつけてください。少なくとも、ここにはそうする大人がいます。

 I want you have a big dream in your future. So I am waiting here forever. You may come here anytime.
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コメント欄 承認制に変更しました

2016-03-27 08:51:36 | 日記
 ので、保護者の皆様には、ネット上でオープンにしたくない疑問・質問などお寄せいただきやすくなりました。匿名でも大丈夫です。
 
 もし、お名前をいただければ、個別にご返答もできますし、掲載時匿名希望であれば、その旨お書き添えくだされば、本文に疑問・質問を張り付けて、お名前を公表することなくお答えします。

 懇談でなかなか日にちが合わない保護者の皆様で、疑問・質問などお持ちの方がおられましたら、ぜひコメント欄をご利用ください。ご批判・不満など遠慮なくお寄せください。改善すべき点はできる限り改善していきたいと考えています。
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お前は何様?というご指摘にお答えします

2016-03-27 08:49:11 | 学習・塾に関する中身
 最近、コメントを承認制に変更しました。これまでは投稿がそのまま反映されてしまうので、投稿しにくいという保護者の皆様からいただいたご意見に対して、なるほどと思い、承認制に変えました。変えたとたんに「そろばんの先生のくせに偉そうに」というご指摘をいただきました。

 なかなかに「誹謗・中傷」を含む文章なので、コメントの表示は避けますが、中身を一部抜粋すると

 ・そろばんの先生ごときがえらそうに
 ・お前に指導される子供がかわいそうや
 ・塾指導をするだけの資格があるんか?
 ・合格校を書けないのは、合格校のレベルが低いからやろ!
  などなど…。そういえば、私はあまり自分自身のことについてそう多くは書いていないような気がしたので、改めて自分のことについて書いてみたいと思います。

 略歴

 大阪府立清水谷高校卒→国立奈良教育大学(現国立大学法人)教育学部卒→奈良教育大学教育学研究科(いわゆる大学院です)生命・地球科学専修修了
 中学校・高等学校理科専修免許状取得(教員免許は更新制になりましたが、更新制開始後勤務をしていないので、免許は有効です)
 珠算二段・暗算七段

 塾には、中学校3年生のとき、データが欲しくて冬休みに1週間、高校時代はセンター試験のノウハウが欲しくて冬休みに駿台予備校に1週間行きました。高校・大学・大学院全て現役での合格です。

 と書くと偉そうですが、家庭がどちらかというと苦しい方だったので、独力で頑張るようになりました。(大学は奨学金をもらわず、バイトで入学金以外をすべて自分で賄いました。成績も主席ではないですが上位10%程度の成績は取っていましたよ)

 大学時代は地震と断層の研究をしました。。京都大学の先生と交流があり、共著論文も書きました。教育の問題だけではなく、自然科学の探求もしましたし、もちろん子供の成長に関わることはたくさんの勉強を積み重ねました。子供たちに関する知見(たとえば、軽度発達障害・児童心理学・発達心理学・各教科の教育法などです)。そして現在も最新の知見をできる限り学べるようにしています。 

 こうした自分の力は「そろばんに育ててもらった」と断言できます。そろばんを頑張る過程で身についた「努力は結果を裏切らない」という事実。これは学習においてしんどいと感じたときに何度も踏みとどまった原動力になったと言えます。だから、そろばんの指導においては「努力は結果を裏切らない」ということを感じてもらうこと。頑張ることを当たり前と思うようになること。努力の先にある達成感を自分のものにすることに力を入れています。

 そろばんの延長上にある塾指導(私の中ではおまけです)では、やらされる勉強ではなく、自分から向上したい気持ちを持てる人間になること。自分で必要な勉強をできる人間になること。自分の進路を自分で決めることができるようになることを、真の目標として指導しています。


 そして「そろばんの先生のくせに」という言葉には、全力でこう反論いたします。「そろばんの先生にすらできることが、できていない指導者の多いこと。そろばんすらできないあなたはなにができるんですか?」と。

 私は私が今まで積み上げてきたことを、子供たちに、そして保護者の皆様に伝えているにすぎません。その中身は特別なものではありません。指導者であれば当たり前に持っていてほしい感覚をお伝えしているつもりです。
 わりざんの宿題になんの意味があるのか? 暗誦ができないからって大した問題ではないでしょ? そろばんだけできたってしゃあないやん?

 全部が「木を見て森を見ず」であると言い切れます。そろばんが培った能力、そしてそろばん学習を通して育った能力は私と私の教え子たちが次々と証明を始めています。

 ただ、結果をみないと言っていることに真実味がないと思います。塾限定で今年を含めて過去5年間の生徒の合格校を書いてみたいと思います。(中学入学時、偏差値55前後以上の生徒は、3年前まで進学塾で鍛えることを勧めました。成績上位も受け入れているのは、現2年生からです)。過去5年間、中学入学直前の業者テストで、偏差値55以上を出していた生徒は下記の生徒の中で5名です。
 28名の入塾時と、3年生の冬休みの最後の業者テストとの比較で、平均の上昇偏差値は約13(上昇偏差値の合計370/28名)です。偏差値低下は0名。最低の上昇偏差値は「6」でした。(最高は39→58の「19」です)ただ綺麗ごとではなく、ある程度の結果も出しているつもりです(頑張ったのは生徒ですけどね)

<公立高校>

 清水谷高校(2) 夕陽丘高校(5) 布施高校(2) 花園高校(1) 山本高校(3) みどり清朋高校(4) 
 大阪ビジネスフロンティア高校(2) 日清高校(2) 枚岡樟風高校(1) 

<私立高校>
 上宮高校(7) 大阪夕陽丘学園高校(5) 近畿大学附属高校(2) 大阪商業大学高校(10) 四条畷学園高校(3) 金蘭会高校(1)

( )内はのべ合格者数です。数が合わないのは私立専願4名、私立特待合格で専願切り替え1名、公立不合格が1名いるためです。

(唯一第一志望に適わなかったこの生徒も、無事希望の大学に入学を遂げました。報告に来てくれたことで、長年の苦しみが少し癒されました。恨んでいないでくれてこころからうれしかったです)

 ちなみに、小学6年生終了(2月退塾含む)までか、それ以降もそろばんを続け、私の元では塾指導を受けていない場合(元々の学力が高い生徒が多いですが)で、合格の報告に来てくれた生徒の場合は、あまりに人数が多いので、合格校だけ列挙します。

<公立高校>

 天王寺高校(文理・普通)  高津高校(文理・普通)  八尾高校  清水谷高校  夕陽丘高校  布施高校  みどり清朋高校
 大阪ビジネスフロンティア高校  花園高校  山本高校  東大阪市立日清高校  大阪市立咲くやこの花高校
 大阪市立港南造形高校  大阪市立工芸高校  四条畷高校 

<私立高校> 

 大阪桐蔭高校  清風高校  四天王寺高校  大阪女学院  近畿大学附属高校  関西大学北陽高校  関西大学第一高校
 上宮高校  追手門学院高校  大阪産業大学附属高校  大阪商業大学高校  大阪夕陽丘学園高校  金光八尾高校
 金襴会高校  四条畷学園高校 福井工大福井高校

 以上です(のはずです)。あくまで、合格報告をしてくれた生徒限定です。多いでしょ!。

 こうして、そろばんを辞めても報告に来てくれる生徒が多いことが私の自慢の一つでもあります。

 ただ、私が指導者としてこの指摘をされた方に唯一反論できないことが「私の指導の真意が伝わる前に、辞めてしまった生徒のその後の結果が圧倒的に芳しくない」ことです。その後も来てくれる生徒に、「めんどくさい・うっとおしい」といった辞め方をした生徒のその後を聞く限りは、伸びていないことの方が多いという事実があります。「そろばんと、そのおまけを頑張りぬいて初めて見えてくる力がある」。このことをきちんと伝えていかねばならにと改めて感じました。
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