東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

指導する時の根底にある物

2024-06-30 20:00:00 | 日記

 私には「奈良教育大学 教育学修士」という肩書きがあります。高校時点では文系でしたが、母校に地学専攻の特別教科があったので第二志望で受験しました。ここでの学び・教授との出会いが私の人生を変えました。私の指導の根底にあるのは「自分で自分を切り開く」というものです。そんなことを思いながら書いた記事がこちらです

その①  その②  その③  その④

 ここ数年、コロナ禍でもたくさんの生徒・教え子がその学びの歩みを止めることなく、自分の未来へ向かって進んでくれています。教員・看護師・薬剤師・医師・研究職。そして「自分のようにしんどい想いをした子供達の力になりたい」と心理士や保育士・幼稚園教諭を目指す者もいます。さらには人の役に立ちたいと、消防士や警察官、また自衛官になった者もいます。一般的な職種に就職した生徒もまた少なくありません。そういえばこの前に来てくれた卒業生は三十歳手前にして、店長職や労務管理までしていました(子供の頃からは想像もできないくらいです)。どんな進路であれ相談してくる生徒、報告に来てくれる卒業生がいることは、この仕事をしている上でのボーナスのようなものです。

 さて、16年の関係になる教え子が教員を目指しています。残念ながら初回のチャレンジは上手くいきませんでした。その教え子に「諦めへんの?」と聞いたところ、こんなお返事が返ってきました。

 「先生の頑張る姿を見てたら、こんなことくらいで諦めてはいけないと思います。なんか元気というかやらなあかんという気持ちになるんですよね。もっと先生がしていることを周りの人たちに知ってほしいですもん」と。

 私はこう返したんですよね

 「頑張ってるのは子供達やからね。先生はそのために頑張る場所と環境を提供しているだけだから」と。

 

 でも、その教え子に私がそう見えているのかと想うととても背筋が伸びたんです。ものすごくうれしいと同時に、子供達(その教え子は立派な大人ですけど)の人生を左右することがありうるんだなと、改めてこの仕事の責任の重さを感じました。

 どんなに経験を積んできても、未だに子供達全員に私の想いを正しく伝えることができていないと忸怩たる想いを抱くこともあります。それでもこうして想いが伝わった教え子からの答えをもらうことができれば、また新たに頑張ろうという気持ちが湧き上がってくるものです。

 そろばん学習は決して「昔の習い事」ではありません。子供達の底力をしっかりと支える学びです。その結果で教え子達がこのことを証明してくれています。私はもう少しそろばんで子供達を伸ばしていくことを頑張っていきたいと想います。そしてどうしてもそろばんでは伸ばしきれない部分である「読み書き」に関しては、漢字学習とそのほかのおまけカリキュラムを作りました。

 もう少し子供達と共に歩みながら、教え子達が戻る場所を残しておきたいと想うのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏のそろばんトライアル教室... | トップ | 夏のそろばんトライアル教室... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事