東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

2019年、1年の指導を通して感じたこと~学習指導編~

2019-12-31 12:00:00 | 学習・塾に関する中身
批判を覚悟で書きますが、今年は学校教育が「何を生徒に教えたいのか分からない」と感じることが多かった1年でした。

 ★ 定期試験の平均点が40点を割る
 ★ 定期試験前に2授業時間で30ページ程度一気に進む
 ★ 大阪府なんで「チャレンジテスト」の過去問をひたすら(解説もなしに)やらせる
 ★ 修行ですか?と疑うひたすら写すだけの課題
 ★ プリントを配って「終わったことにする」授業
 ★ 「あとはワークを頑張っといて」でおわったことになる授業

 挙げればキリがないのでこのへんでやめておきます。とにかく「やっつけ感」が半端ではないのです。私も教員免許(一応修士免許です)を所持する教育者の端くれですから、教育現場の労働環境のひどさを知らないわけではありません。それにしても「教育ってそれでいいの?」ということがあまりにも多すぎるのです。

 教育とは極めて非効率な営みだと思います。結果が出るまで何年、時に何十年とかかる場合もあります。子供たちが成長する過程の一つ一つに「どうでもいい時期」などありません。写経のような課題をしている時間も、クラブ活動にとられる必要以上の時間も、成長のための貴重な時間を無為にしているのです。
 
 だから私は「授業だけ」をするのではないように心がけました。「なぜ勉強をするのか?」「勉強を通して何を身に付けてほしいのか?」こんなことを語りかけるように気をつけました。できないことをできるようにしていく、分からないことを放っておかない。これが勉強を通して身に付けてほしいことです。問題解決力といってもいいのかもしれません。

 そしてこんなことを書いている間に教え子が帰省の折に姿を見せてくれました。教育の職に進んだその教え子は「社会の現実」と「教育の理想」の間で板ばさみを感じているようでした。そんな中でその教え子はもがいていました。それでいいんだと思います。そしてその教え子なりの答えを見つければいいとも思っています。

 私は「塾」という形をとってはいますが出来る限り「教育」という側面を大切にしたいと思います。残念ながら今の学校教育に欠けていると感じている視点。それは「ひきざん」です。本当に学校教育で必要なのだろうか?ということに手を伸ばしすぎなのです。プログラミング・英語四技能・総合学習…。本当に小学生に必要なんでしょうか?結局その議論をおろそかにひたすらに足し算を繰り返した結果、現場が疲弊しお題目だけが一人歩きしている。それが教育の現状なのかと考えています。
 だからこそ私は今一度基礎的リテラシーである「読み・書き・そろばん」を見直すべきだと思っています。その力をきちんと身に付ければ高校入試もその先もきちんと教え子が結果を出してくれ始めています。
 
 この流れを生徒一人ひとりにきちんと伝え理解して動けるようになってもらうこと。これが来年の目標だと考えています。
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2019年、1年の指導を通して感じたこと~そろばん編~

2019-12-30 11:17:07 | そろばんに関する中身
 今年も残すところ今日を含めてあと2日となりました。というわけで今年も1年間を総括してみたいと思います。

 今年は特に新しい指導をするわけでもなく、かといって何かを辞めるわけでもなく、動かなかった1年であったとと言えます。もちろん指導は進化し続けるものだと思いますし、精進を続けることは当たり前だと思います。しかしながら「不動の指導」もまた必要だと痛感した1年でした。

 今年は「生徒の進化」を自分の中の1つのテーマとして決めました。生徒をよく観察して「どこで躓いているのか?」とか、「分からないままで進んでいないか?」とか、「聞きたいけど聞けていないことはないだろうか?」を見るように心がけていました。特にそろばんは人力に頼る道具ですので「どこで間違いが起こっているのか?」をきちんと見抜かないと上達が難しくなります。

 もちろん「どこで間違っているかを自分の力で見抜く」ことができるようにしなければならないのは言うまでもありません。ところがそろばん学習は低年齢化していて、3年生でも小数点をふくんだかけざん・わりざんの計算まで進んでしまうことも少なくありません。いくら説明を尽くしたとしても「数の仕組みそのもの」を理解しているかと言われると難しい部分があります。
 その状態で進むことは「早期教育」になるのではないかという懸念は常にあります。しかしながら「先へ進むことで見えることもある」ので、一概に仕組みを理解するまで進みを止めることがいいわけでもありません。

 私は、生徒の気持ちを最優先するように心がけることにしました。一応合格点が出たときに先へ進むかどうかを本人に聞くのです。たとえ1年生であっても、こちら側に心配がある状態のときは「次はこんな中身でこんなことするけど先に進む?それとももうちょっと今のことを百点になるまでやる?」のように(聞き方は学年に応じて変わります)。生徒の性格によっても答えは変わりますが、次のことへ進んでもわからなくなったり手が止まったりすると、そのたびに「どうするもう1回復習する?」と聞くようにしました。

 すると、自分で判断できるようになっていくのです。これは学年に関係ありません。今までは分かっていなくても、無茶苦茶でも丸さえつけばいいという姿勢であった生徒でも。そして分からないときだけではなくて、今の自分のやり方が正しいかどうか心配になると自分から「先生やり方これであってますか?」と聞くようになってくるのです。
 つまり(学年に応じた力量ではありますが)自分を俯瞰:ふかん できるようになってくるのです。これが今年の指導においての一番の収穫でした。いままでは復習したほうがいい(合格点はとったけれども先に進まず復習したほうがいいとこちら側が判断した)場合は、生徒を私が説得する形をとっていました。すると進みたい生徒は不満しか抱かないわけです。つまりは「躓く」経験を私自身が奪っていたんですね。これがとてもいけないことだと生徒に教えてもらいました。

 今年は生徒の伸びがいいと感じますし、何より生徒の笑顔が増えたような気がします(これは私の独りよがりが大きいとは思います)。もちろん、私の指導が合わない生徒がいる(いた)ことは事実です。それでもどう贔屓目に見ても間違いなく伸びたといえる生徒が増えたことは大きいと思います。

 以前に比べても叱る頻度が減ったことは事実です。しかしながら「甘やかす」こととは違うように心がけています。「ダメなものはダメ!」この姿勢だけは今も崩していませんし、これからも崩しません。

 来年度はさらにこの指導を進めていくと同時に、復習するときに同じ本にならないように並行するための教材開発をしていかなければならないと強く感じた1年でした。

 ※学習編は明日更新予定です
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冬休みです

2019-12-27 09:29:52 | そろばんに関する中身
お知らせを失念しておりました。

瓢箪山・石切両教場ともに12月25日~1月7日まで冬休みとなっております。

新年は1月8日から授業再開となります。また1月いっぱいは体験授業・ご入学受付ともにお休みとさせていただいております。お問い合わせはお正月三ヶ日のみお休みさせていただきますが、あとは随時お受けしております。

新年度からのご入学をご希望の方は2月より受付を再開いたします。よろしくお願いいたします。
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先生が生徒の時間を奪っていることに気付かないのはまずい

2019-12-14 11:08:29 | 学習・塾に関する中身
さて、中3は入試がいよいよ自分のことととして目前にせまってきました。本人の学力には関係なく「自分の進路について真剣に考える」「自分に真剣に向き合う」ことをはじめてつきつめる時期でもあります。

大阪では公立高校の入試に際して「自己申告書」を願書に同封して提出します。これは各高校が「こういう生徒を望みます」という考えをまとめた「アドミッションポリシー」というものに基づいて、生徒がその志望校に対してどういう想いを持っているかを書くものです。

この制度の是非はともかくとして、中3という大人と子供の狭間の時期に、自分と真摯に向き合って書くこの申告書の教育的意義は大きいと思っています。自分の想いを相手にきちんと齟齬のないように書く。この経験をきちんとさせることの意義は誠に大きいものです。

私は幾度となく話し合いをして生徒の想いを汲み取ります。その中で自分の中にあった言葉にできなかった想いに気付く生徒も少なくありません。

そして「自分がどうしてその高校を受けたいのか」を明確にさせた上でようやく添削に入ります。なので、結構時間がかかります。もちろん受験に向けてのお勉強の時間を奪う形になるので、私自身にも葛藤はあります。しかし、生徒の成長の機会をみすみす逃すのも嫌なので、結構な時間をかけています。

ここに至るまでに作文の練習も繰り返し行いますし、入試ルールについても説明しますし、アドミッションポリシーとはそもそも何なのかも一緒に読み解きます。

で、中3の生徒がその自己申告書の様式を持っていたんですね。私は「えっ?もう書くの?アドミッションポリシーの説明はあったの?自己申告書の書き方についてホームルームで説明されたの?」と聞いたんです。生徒の答が衝撃でした。

「今から書いとけば後で楽やろー。とりあえず書いてみ~」って言われたと。

この貴重な、入試に向けての意識が高まっている時期に、説明もせず生徒にこんな大事なことを投げっぱなしって‼️それって中学校の先生方が楽したいだけでしょうが‼️生徒の貴重な成長のための時間を奪ってある自覚があるのか‼️

あるのならば、この時期にこんなことはさせないでしょうね。私はある程度制度について説明し直してから「提出期限がないなら今は無視しなさい」と伝えました。ため息しか出ない土曜日の朝でした。
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クリスマスたこ焼きパーティー初日終了‼️

2019-12-09 23:58:37 | そろばんに関する中身
9日より三日間、クリスマスたこ焼きパーティーを開催しております。

初日は石切教場でした。








こうして作られた、たこ焼き粉で約四キロ、チーズ一キロ、コーン300グラム、タコ800グラムが生徒の胃袋へと吸い込まれていきました。






10日から二日間は、瓢箪山教場に会場を移しての開催です‼️

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